岡山の地盤

 

岡山の規模

岡山の地盤岡山は山陽道の中央に位置し、東は兵庫県、西は広島県に隣接。南は昔より水運に恵まれた瀬戸内海に臨んで四国に、北は山陰地方と接し、中四国地方の交通の要衝として古くから重要な位置にあります。
古代から、大和地方と並んで古代吉備の文化発祥の地として栄え、現在に至るまで多様な産業、経済文化の振興に大きく寄与してきました。
岡山県の面積は約7100K㎡で国土面積の約2%を占め、人口は約195万人が暮らしています。
地形は、県北部の中国山地と盆地、中部は吉備高原などの丘陵地、南部は平野に大きく分けられます。県北部は山と温泉に恵まれ、南部は穏やかな海と多島美に恵まれ、美しく彩られた瀬戸内海が広がります。
水は、中国山地に源を発する3つの河川(吉井川、旭川、高梁川)が、良質で豊かな水を常にたたえ、農耕地を潤し、生活用水はもとより、都市用水、工業用水として利用されています。
都市は、岡山市と倉敷市に約110万人が生活しており、人口の約56%が集中しています。

地層測定断面図

岡山の地盤
  • 国道30号線~岡山吉井線

    岡山の地盤
  • 国道2号線~ブルーライン

    岡山の地盤
 
  • ~断面図凡例~
    時 代 記号 地層区分
    現 世 B 表土・盛土層






    Ac 沖積粘性土層
    As 沖積砂質土層
    Ag 沖積礫質土層


    Dc 洪積粘性土層
    Ds 洪積砂質土層
    Dg 洪積礫質土層
    Dct 段丘堆積物層
    第三紀 Yg 第三紀堆積岩層
    中生代 Gr 花崗岩層
  •  
    地層区分
    Ac 昔海であったところの非常に軟弱な粘土で、建物の沈下の原因となる地層です。南に向かって厚く堆積しており、15m程度の層厚分布しているところもあります。
    As 河川沿いに分布している非常に緩い砂質度で、液状化の対象となる地層です。
    Dg 氷河期の地表面で締まった礫質土によって形成され、建物を支持させるのに適した地層です。
    Dc 氷河時代の粘性土で、Ac層よりも堅い地層です。
    Ds 氷河時代の砂質土で、As層より締まっている地層です。
 
 

吉備の穴海

約7,000年前の岡山平野は海でした
氷期に陸地であった瀬戸内海は、最終氷期終了後の海水面上昇により、次第に海域を広げて行き、数千年前には岡山平野にも海水が浸入しました。
その後、7,000年前には縄文海進期には、現在の岡山平野はその大部分が「吉備の穴海」と呼ばれる内海で覆われていました。
その後、河川の堆積作用と江戸時代以降の干拓によって中国地方最大の平野が作られていきました。   

吉備の穴海