室内土質試験とは
ボーリング調査などによって採取された試料(乱した・乱さない)を室内において、物理特性・力学特性などの各試験を行います。
試験内容は下記の項目が一般的で、解析の内容によって試験項目が異なってきます。
室内土質試験の種類
物理試験
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- 土粒子の密度試験
- 湿潤密度試験
- 含水比試験
- 粒度試験
- 液性限界・塑性限界試験
力学試験
一軸圧縮試験
土の一軸圧縮試験は、乱さない粘性土を主な対象としますが、練返した試料、締め固めた土、砂質土等の自立する供試体にも準用出来ます。また、化学的処理によって人工的な改良を加えた土の圧縮強さを求め、改良効果の判定や改良地盤の安定性の評価等にも利用されています。
三軸圧縮試験
三軸圧縮試験は、補強土壁に使用する盛土材の強度定数を求める試験のひとつであり、施工条件、現場条件等とほぼ同一の条件で実施することで正確な強度定数(Ø,c)を求めることが可能です。
圧密試験
圧密試験とは、粘土地盤の上に構造物を建てるような場合にその粘土層が将来的にどのくらい沈下するのか、いつまで沈下が続くのかを計算するために必要な基礎定数を求める試験です。
透水試験
締め固めた試料および乱さない試料を対象に、飽和状態における透水係数を求める事を目的とし、合わせて、この土中を流れる水の流れやすさ(透水性)を示す指標である透水係数を求める事により、ダムや堤防、道路、埋立地といった人口造成地盤の透水性や浸透水量を推定出来ることを理解する。
動的試験
- 繰返し非排水三軸試験 など
化学試験
- PH試験
- 電気伝導率試験
- 強熱減量試験
安定化試験
盛土や道路、堤防などを管理する試験で、土の締固め試験、CBR試験があります。
配合試験
地盤改良工事では、浅層・中層・深層などの各種地盤改良工法の施工に先立ち、配合試験を実施します。改良する土のサンプルに対して、セメント系固化材や生石灰を混合して固化させ(試験練り)、圧縮強度試験を実施しています。