サウンディング試験とは
サウンディングとは、ロッドにつけた抵抗体を地中に挿入し、貫入、回転、引き抜きなどの抵抗から土層の性状を探査することです。スクリューウエイト貫入試験(旧スウェーデン式サウンディング試験)は試験装置・試験方法が簡単で容易にできることから住宅を建築する際に多用されています。柔らかくて、大きな石がない地盤に適しています。
サウンディング調査の種類
スクリューウエイト貫入試験(旧スウェーデン式サウンディング試験)
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< 工法の特徴 >
- 調査可能深度は10~15m程度
- 試験装置・方法が簡単で容易に試験が可能
- 換算N値が求まる。
- 国土交通省告示1113号が適応され、許容応力度が求まる
- 礫質土層の硬い地盤では貫入不能となる
- 土質の判定は推定となる
戸建住宅など小規模構造物の支持力特性を把握する地盤調査方法として多く用いられます。スクリューを先端に取り付けたロッドに最大1kN(100kg)のおもりを載せ、荷重による貫入と回転させながら貫入することで、地盤の硬軟や締まり具合または土層の構成を調べます。
JIS規格の試験方法です。土を採取しないため、土質判定は推定となります。
JIS規格の試験方法です。土を採取しないため、土質判定は推定となります。
調査の流れ
ロッドの先端にスクリューポイントを取り付け、載荷用クランプによりおもりを固定する。
荷重を段階的に増加させる荷重増加毎に貫入量を測定する。
荷重段階は50N、150N、250N、500N、750N、1kN。
最大荷重(1kN)の静荷重で貫入しない場合はハンドルを一方向に回転させ、25cm貫入するのに要する回転数を測定する。
荷重と回転数の関係から換算N値と地耐力が決まる。
荷重を段階的に増加させる荷重増加毎に貫入量を測定する。
荷重段階は50N、150N、250N、500N、750N、1kN。
最大荷重(1kN)の静荷重で貫入しない場合はハンドルを一方向に回転させ、25cm貫入するのに要する回転数を測定する。
荷重と回転数の関係から換算N値と地耐力が決まる。
オートマチックラムサウンディング試験
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< 工法の特徴 >
- 調査深度は20m程度
- 試験により求まるNd値はN値と相関関係を示す。
- N値が30~50を示す礫質土でも貫入が可能。
- ボーリング調査と併用すれば、精度の高い土質の推定が可能。
- 堅い地盤ではNd値が締固め効果により過大値となることがある。
杭基礎の支持地盤を調べることを目的とする動的コーン貫入試験の一つで、コーンを地盤中に連続して打ち込むもので、スウェーデン式サウンディング試験よりも固結度の高い地盤にも適用できます。
重さ63.5kgのオモリを50cmの高さから落下させて、20cm毎の打撃回数を測定することで、地盤の強度(換算N値)を調べます。オートマチックラムサウンディング試験で得られるNd値は≒N値の関係がほぼ成り立ちます。
重さ63.5kgのオモリを50cmの高さから落下させて、20cm毎の打撃回数を測定することで、地盤の強度(換算N値)を調べます。オートマチックラムサウンディング試験で得られるNd値は≒N値の関係がほぼ成り立ちます。
調査の流れ
63.5kgのハンマーを50cmの高さから落下させる。
先端コーンを取り付けたロッドを貫入させる。
貫入量20cm毎の打撃回数を測定する。
周面摩擦を補正するためトルクを測定する。
周面摩擦を補正した打撃回数(Nd値)を算定する。
先端コーンを取り付けたロッドを貫入させる。
貫入量20cm毎の打撃回数を測定する。
周面摩擦を補正するためトルクを測定する。
周面摩擦を補正した打撃回数(Nd値)を算定する。
ハンドオーガー試験
スクリューウエイト貫入試験(旧スウェーデン式サウンディング試験)結果が同じであっても、土質が違えば、全く違う基礎の計画になることがありますので、ハンドオーガーを行って、土質を判断することが必要になります。
土質により、下記の性質があります。
- 「腐植土(有機質土)」、「粘性土」は「圧密沈下」が問題になる場合がある
- 「砂質土」は、地震時の「液状化」が問題になる場合がある
ポータブルコーン貫入試験
ポータブルコーン貫入試験は、粘性土や腐植土などで構成されている軟弱地盤を対象に、原位置における土のコーン貫入試験を調査して、地盤の土層構成、硬軟の程度、建設機械のトラフィカビリティなどを判定するために行うものです。
試験機は、先端コーン、ロッド、測定装置および貫入用ハンドルなどで構成されます。本試験は、(社)地盤工学会基準として規格化(JGS 1431)されており、人力で静的に先端コーンを押し込むものが主流です。
試験機は、先端コーン、ロッド、測定装置および貫入用ハンドルなどで構成されます。本試験は、(社)地盤工学会基準として規格化(JGS 1431)されており、人力で静的に先端コーンを押し込むものが主流です。
簡易動的コーン貫入試験
簡易動的コーン貫入試験は、質量5±0.05㎏のハンマーを500±10mmの高さから自由落下させ、100mm貫入させるために必要な打撃回数から、地盤の動的なコーン貫入抵抗を簡易に求める試験です。
この試験は、簡易なサウンディングとして地盤表層部の調査、小規模な建物の支持力判定などに幅広く用いられています。
ただし他の動的貫入試験に比べてハンマーの質量が5±0.05㎏、落下高さは500±10mmと打撃エネルギーが小さいため、貫入抵抗の大きい硬質粘性土や砂礫地盤には適用できません。
この試験は、簡易なサウンディングとして地盤表層部の調査、小規模な建物の支持力判定などに幅広く用いられています。
ただし他の動的貫入試験に比べてハンマーの質量が5±0.05㎏、落下高さは500±10mmと打撃エネルギーが小さいため、貫入抵抗の大きい硬質粘性土や砂礫地盤には適用できません。