丘陵地の造成団地は大丈夫ですか?

2017/08/21 地盤Q&A

丘陵地の造成団地は丘陵を削ったところ(以下、切土)と、擁壁を造って埋め立てたところ(埋土)に分けられます。
丘陵地は比較的古い年代に形成された良好な地盤で、切土は特に問題ないのですが、埋土では転圧が不十分な場合や埋土に適さない土を用いた場合には問題が起こります。
古い造成団地では、裏コンクリートがないなどの擁壁の施工に問題があるものがあります。その場合は、擁壁が壊れて、それに伴って建物が傾く場合があります。また、丘陵地の良好な土でも一度かき乱すと、著しく沈下しやすい土に変わるものもあるので、埋戻土に現地の土を用いれば必ずしも安全な訳ではありません。