柱状地盤改良はどんな地盤に使うのですか?
2017/08/21 地盤Q&A
柱状地盤改良は下記の場合に適しています。
- 表層から2~8m程度の地盤が軟弱な場合
- 地下水位が浅く、表層改良が困難な場合
- 近隣建物が近く、表層改良が困難な場合
小口径鋼管杭はどんな地盤に使うのですか?
2017/08/21 地盤Q&A
小口径鋼管杭は、下記の場合に適しています。
- 軟弱層が厚く、支持居の強度が高い場合
- 有機質土などがあり、地盤改良が困難な場合
- 高い擁壁のすぐ側に建物を建てる場合(擁壁の付近のみ)
沖積粘性土とはどんな土質ですか?
2017/08/21 地盤Q&A
おもに沿岸地域に広く分布している非常に軟弱な粘性土です。この粘性土層が厚く堆積している場合は、圧密沈下と呼ばれる地盤沈下が発生して建物の不同沈下を招くことがあります。
「沖積」とは「沖積世」という年代のことで、今から1万年程度前までのことをいいます。この年代は、海水面が現在より高かった時期があり、過去に海だった所に溜まった粘性土に圧密沈下を起こすものが多くあります。
現在の岡山平野 現在の岡山平野
6000年前の岡山平野 6000年前の岡山平
圧密沈下とはどのような現象ですか?
2017/08/21 地盤Q&A
「圧密沈下」とは、軟弱な粘性土層が盛土などの荷重を受けて、土と土の間の水が徐々に排水されて体積が減少することにより、「地盤の沈下」が起こる現象です。
砂や礫でできた土は、飽和していても荷重を加えると短時間に圧縮しますが、飽和した粘性土は、透水性が低いため水の排出に時間がかかり、圧縮がゆっくりと進行します。
この沈下は、土質によって異なりますが、圧密沈下層が1mあるごとに、1年程度の期間、継続して進行します。そのため、10mの圧密沈下層がある場合は、10年以上沈下が継続する場合があります。「腐植土(有機質土)」と呼ばれる土質で最も生じやすく、「沖積粘性土」と呼ばれる土質でも生じることがあります。