元厚生次官宅連続襲撃事件小泉容疑者の動機から

2008/11/28 社長ブログ

 元厚生次官ら連続殺傷事件の容疑者小泉毅の動機が、子供のころ、保健所にペットを処分された復讐だとしている。
 保健所にペットを処分されたのは34年も前のことで、本当にそのことが動機だろうかと報じられていたが、ありえないことではないと思う。

 以前、知人が高校時代の同窓会に行った時、AさんがBさんに
「高校時代のあの時、、あなたは私にこんなひどいことを言った。それがずっと胸に残っている。」というようなことを酒の席で言って、Bさんを責めていた。ずっと悔しく思っていたんだね。かわいそうだった。」
と話してくれたことがある。

 また、織田信長も執拗な性格だったらしく、司馬遼太郎「国盗り物語」によると、信長は、天正8年7月に譜代家老である林道勝を、追放している。
 その理由が、信長が少年だったころ、林道勝が家中の重臣どもとしめしあわせて弟の織田信行をたてようとしたことで、
「24年前の旧悪だが、おれはいままで堪忍していた。もはや我慢しかねるゆえ、今日限り当家を出て行け。」
と言って、身一つで追放してしまった。

 遺恨は何十年も、場合によっては生涯心に残るということだと思う。