安心と安全(豊洲市場土壌汚染問題から)


東京都では豊洲市場の土壌汚染が問題となっている。
地下水に、ベンゼンが環境基準値の100倍の濃度で検出された場所があるとか。
環境省のHPによると、土壌汚染対策法の指定基準値の設定の考え方で、
地下水等経由によるリスク(土壌溶出量基準)について、
70年間、1日2リットルの地下水を飲用することを想定し、地下水の環境基準や水道水の水質基準と同様の考え方により、一生涯にわたりその地下水を飲用した場合のリスク増分が10万分の1となるレベルをもって基準値を設定している。
つまり、毎日2リットルの地下水を70年間飲んで、汚染物質による発症の確立は10万人に1人というレベルである。
豊洲市場は、地下水は飲用には使用できないが、地上で普通に事業を行うには安全であるといえる。
しかし、安心となると心の問題もなるから理屈だけでは安心できないということだろうか。
豊洲にあれだけの設備を建設して、飲用できない地下水があるから移転しないなんて考えられないというのが私の見解である。
当社も安全・安心を提供するために地質調査を行い、地盤に問題があればその対策を提案している。
お客様に安心を提供していくためには、ただ数字で証明するだけではなく、説明の仕方とか信頼感とかが必要だということだと思う。