先日ある出来事から、社内において誰から見ても、公平に、平等に、差別なくということを実現するのは、不可能であることに気づかされた。
社内で、物事を公平に処理したり、平等に成長の機会を与えたり、差別なく部下と接することは、会社として目指すべき姿である。
しかし、人によって価値観、人生観、物の見方考え方が違うから、何事においても誰が見ても、公平に感じるようにすることは、不可能である。
社内全体の満足度を高めようとして、公平ということを主張すれば、社内のあらゆる所から、不公平と感じる事柄がでてきて、逆に不満を招く原因となりかねない。
個人として、満たすことのできない公平を追求し過ぎると、心も満たされない。
個人としては、公平を追求するよりも、与えられた環境を素直に受け入れるとともに、人に得を分け与えることができるような思いやりのある人間になることを、全社員が目指していくことができれば、徳のある素晴らしい社風となるのではないだろうか。
社内において、公平を徹底することは不可能であるが、目指すべきことであることに変わりはない。
組織内の公平を目指して物事の判断をするのは、上司の役割であり権限であると思う。
部下を持つ者は、どういうことが真に公平、平等であるか、差別していい事と差別すべきではないこと等を学び続けると共に、公正な判断ができるよう、人格の向上を目指していくことが望まれる。
社内における公平について
2008/11/21 社長ブログ