昨日の日本経済新聞の1面に、GMの破綻について次のようなことが掲載されていた。
GMは、20世紀型の企業経営のお手本とされた。
だが、これらの経営モデルは右肩上がりの成長が前提である。
第2次世界大戦中、経営学者ピーター・ドラッカーがGMに招かれ、1年半に渡って組織や経営を調査したことがある。
すでに20年以上トップに君臨していたアルフレット・スローンがつけた注文は、
「こんな助言なら気に入ってもらえそう、などと決して妥協するな。」
だったという。
また、ドラッカーは、
「私が裸の王様かどうか見極める必要がある。」
と、スローンにしばしば意見を求められたともいう。
であるのに、「人が作ったもので四半世紀以上有効なものはなく、GMの経営も例外ではない」と説いたら、経営陣に総スカンだったという。
スローン自身の著書「GMとともに」を
「変化に対応していかなくてはいけない。」
と締めくくったのに、結局それを生かすことはなかったのか。
以上であるが、このことから学ぶことは多い。
・経営について学び、自社で実践していることが、右肩上がりを前提としていることではないだろうか。
・社員や関係者に意見を求め、自分が気に入らない答えが返ってきても、情報として謙虚で素直に聞き入れているだろうか。
・変化に対応していかなくてはいけないと、自分で普段いっていることが、本当に心の底から理解し、それに対応できているだろうか。
など、もう一度自社と自分自身を見つめてみる必要があると思った。
GM破綻から
2009/06/03 社長ブログ