行政刷新会議の事業仕分けで、激しい議論の様子が報道されている。
会社の経費削減も同じであるが、その趣旨や目的については、多くの賛同を得られても、細かい仕分けや実行の段階に入ると、反発する人が出やすい。
これは、遠くの物は同じような見方ができても、近くになると見る人の位置によって見る角度が異るため、全員同じようには見えないのと似ていると思う。
また、具体的な段階に入ると、損得の判断も入りやすい。
会社の経費削減にしても、具体的に削減事項を決め、実行の段階に入ると、「ここまでやるのはやり過ぎだ」とか、「これくらいはいいだろう」という意見がでてくる反面、「これくらいは当然削減してもいい」とか「これは自己負担でも当然だ」という意見もでてくる。
「社長が決めて、どんどん実行に移していったらいいと思う」という意見もでる。
全員の賛同を得ることは難しいと割り切って、どんどん経費削減を実行していけば、反発を感じている社員はモチベーションが低下しやすい。従って、コミュニケーションを十分図ることが大切だと感じている。
また、経営理念に立ち返り、「本当に大切なものは何なのか」「我々は何を目指しているのか」を再確認し、判断基準のものさしを明確にして、全社員に周知することも重要なことだと思う。
行政刷新会議と社内経費削減
2009/11/16 社長ブログ