バブル崩壊後不況を超える最悪の業況悪化

2009/05/13 社長ブログ

 先日、中小企業家同友会全国協議会(中同協)から送られてきた「同友会景況調査報告」には、世界経済、日本経済の景気は急降下し、バブル崩壊後不況を超える最悪の事態を迎えたと記されていた。
 業況ID、業況水準ID、売上高ID,経常利益IDの4指標がすべて調査開始以降、最大のマイナス値になったということである。
 しかも、これで下げ止まるのではなく、4~6月期はさらに悪化することが予想されている。

 今日の山陽新聞朝刊には、岡山県信用保証協会の代位弁済が、前年度は過去最多の109億円、前年対比23%増であったと記載されている。
 それまで最も多かったのは、2001年度の95億7400万円で、2003年度には49億円まで減少したが、その後増え続け2007年度は88億円であったという。

 同友会景況調査報告などから、現在多くの企業が今まで経験したことがないほど厳しい嵐のなかに置かれており、今後さらに厳しさは増して暴風圏内に突入していくことが予想される。

 このような時代、今までのやり方で「こんな時こそ元気を出そう」とか、「ピンチはチャンスだ がんばろう」だけでは、なにも変わらない。
 同友会景況調査報告の記述回答の、嵐に立ち向かう心得として、「ピンチをチャンスに変えるには、考え方も変える必要がある、良い変化をするには何をすればいいかを考える。」とか「仕事がないので見つける。仕事がないので作るしかない。」等、経営者の姿勢・心得を表現した言葉が記載されていた。
 考え方を柔軟にして、情報を収集し、分析し、顧客の立場を考え、現状を見極め、戦略を見直し、新たな打つ手を決めて実行していくことが大切だと考えている。
 とにかく、いまやらなければならないことを明確にして、自社の力を信じ、取引業者も含めて全員で元気よく、力を合わせて暴風雨を乗り切ろうと思う。