今日の日本経済新聞に、公共工事削減急ピッチという見出しで、48のダム事業や高速道路の工事を凍結する記事が掲載されていた。
本当にダム建設が無駄なことなのだろうか、と考えてみた。
以前、渇水による取水制限ということがよく聞かれた。
日本は世界的に見ても降水量は多いが、欧米と比較して水不足になりやすいのは、山から海までの距離が短いためで、ダムを造って水を有効に使う必要があると言われていた。
そのために、ダム建設が進められてきたと思うが、本当に現在48のダム事業を中止しても、水不足が懸念される地域はないのだろうか。
また、地球温暖化の影響による異常気象で、集中豪雨があったり、渇水期があった場合でも、ダムはもう必要ないのだろうか。
また、エコという視点で見れば、ダムは水力発電ができる。
水力発電の効率がどうかいうことはよく分からないが、化石エネルギー以外のエネルギーとして、もっと注目してもいいのではないだろうか。
さらに、ダム建設自体が多くの雇用を生み出すということも、現在においては有益なことだと思う。
ダムが出来たらできたで維持管理費が必要だということも言われているが、地域の継続的な雇用にもなる。
こうした雇用のお金は、国内で循環されるので無駄ではないと思う。
仕事をしたくても仕事がないので、仕事ができない国民がいることが問題だ。
八ツ場ダム建設中止に見られるように、政府の見解による一方的な中止ではなく、もっと話し合ってもいいのではないだろうか。住民がいうように、中止を前提とした話し合いでは、話し合いにならない。
それは、話し合いではなく、説得だ。
民主党のマニフェストすべてが賛成だから、民主党に投票したという人たちばかりではないと思う。
ダム建設
2009/10/10 社長ブログ