相手の利点を弱点に変えた高松城水攻め

2009/11/24 社長ブログ

 昨日(23日)、午後から自転車で、備中高松城水攻めの、「蛙が鼻築堤跡」へ行ってみた。
 解説板に、次のように書かれていた。

 国指定史跡
 蛙が鼻築堤跡
 天正十年(1582)に羽柴秀吉は、備中高松城を攻めたが、城は典型的な沼城で、地の利を生かしてその守りの固いことから、地の利を逆用して水攻めに転じた。
 水攻めの築堤は、底部20~24メートル、高さ7~8メートルを計り、足守駅の下手まで延々と築かれた。堤は奉行の千原九右衛門勝則の設計によって、わずか十数日で完成したと伝えられている。築堤は、現在ではほとんどが取りのぞかれたが、この蛙が鼻と足守駅下手に遺存する東西の両端が、往時の様相を伝えている。
(昭和4年12月27日指定)
平成元年3月
 岡山市教育委員会

 地の利を生かした守りの固い沼城を、逆用して水攻めにして落城させる等、秀吉の戦略にたけた才能と、決断力、機動力が窺われると共に、「打つ手は無限」という言葉を思いださせる。

 また、長所がいつ短所に変わり、命取りになりかねないのは、会社経営にも通じるのではないだろうか、とも思わせる築堤跡の見学だった。


蛙が鼻築堤史跡
画像 028
俵痕跡の堀上状態と杭列