焼肉チェーン店食中毒事件から

2011/05/03 社長ブログ

 焼き肉チェーン店でユッケによる集団食中毒で、男の子が死亡した問題が報道されている。

 3年ほど前の夏、東京の浅草や上野の居酒屋で、ホッピーや生ビールを飲みながら食べた生レバーがとても美味かった。

 それから一ヶ月もしないうちに、細菌学を専門とする九州大学准教授が朝日新聞に生レバー、ユッケの危険性を載せていた。
 記事の内容は、生レバーやユッケなど牛の肉を生で食べるのはとても危険で、厚労省は牛と馬に関する生食の衛生基準を定め、これに適合するものを生食用として表示することにしているが、牛の肉やレバーが生食用として出荷されたことは一度もない。
 この基準には罰則規定がないので、市場に出回っている牛のユッケや生レバーは加熱用のものを生でだしている。
 ほとんどの国民は生レバーなどの危険を認識していない。厚生省は通知だけではなく、積極的に国民に周知してほしい。
 というもので、この記事を読んでぞっとしたのを覚えている。、

 危険なものを曖昧にして放置しておくと、いつかは重大な事件になる可能性が高い。
 今回の食中毒も、福島の原発事故も、起こるべくして起きたと言えると思う。
 危険なものをすべて摘み取るのは難しいと思うが、危険なものは危険なものとして周知させるべきであり、生死に関わることなど、取り返しのつかない事件、事故に繋がる危険は、可能な限りなくしていかなくてはならないと思う。