経営指針の浸透

2008/08/30 社長ブログ

 昨日、同友会経営指針成文化セミナー第21期 第1講があり、報告者(講師)を務めさせていただいた。
 セミナーのなかで、経営指針の浸透についての質問があった。
 経営指針を作成したけれど、なかなか社内に浸透しないという悩みは多い。
 当社でも、「最近ようやく社内に浸透してきたかな」と思われる状態である。
 経営指針は、経営理念、経営方針・戦略、経営計画で構成されている。
 「何のために経営しているのか」、「どんな会社を目指すのか」、「何のための会社か」等を明らかにしたのが、経営理念だといえる。
 この経営理念に向かっていくために、方針・戦略を考え、経営計画をたて、これをまとめたのが経営指針である。
 経営指針書を、会社を発展させることによって、みんなで豊かになっていく道具として使っていくようにすれば、あえて浸透ということは意識しなくてもよいのではないだろうか。
 なお、経営理念は会社の目指すべき方向や基本的な考え方に通じるので、社員が理解し、浸透していくことが必要がある。
 経営理念の浸透にあたっては、まず自分自身に浸透しているかどうか、つまり経営者が、心から経営理念を理解して行動しているかどうかが重要だと思う。
 深く考えず、耳障りのいい言葉を並べただけの理念では、たとえ立派な経営理念でも、自分自身に理念が浸透するのに時間がかかることもあると思う。