黄砂

2011/05/02 社長ブログ

 連休の谷間の今日、天気予報は晴れマークだが、外は黄砂のために霧に覆われたような状態になっている。
 車にも黄砂と思われる埃が付着している。
 これで雨が降ったらせっかく洗車した車も汚くなるだろうなと思う。

 黄砂は、中国大陸から風によって数千メートルの高度まで巻き上げられた鉱物粒子が、偏西風によって飛来する現象であることぐらいまでは知っていた。
 さらに環境省のHPで調べて見ると、黄砂は、発生源地域周辺の農業生産や生活環境に被害を与えるばかりでなく、大気中に浮遊し、黄砂粒子を核とした雲の発生・降水過程を通して地球全体の気候に影響をを与えている。
 また、海洋へも降下して、海洋表層のプランクトンへのミネラル分の供給を通して、海洋の生態系にも大きな影響を与えていると考えられている。
 黄砂の構成鉱物は、石英や長石などの造岩鉱物や、雲母、カオリナイト、緑泥石などの粘土鉱物が多く含まれているが、土壌起源ではないと考えられるアンモニウムイオン、硫酸イオン、硝酸イオンなども検出され、飛来途中で大気汚染物質を取り込んでいる可能性も示唆されているということなどが分かってきた。
 また、日本に飛来する黄砂の直径は4ミクロンがピークということであるから、粒度による土質分類では、日本まで飛んでくる黄砂は、砂ではなく粘土ということになる。
 粒子が小さいながらも、含まれている石英や長石は比較的硬い鉱物であるから、車に付着した黄砂を布等で拭き取ると、車の塗装に無数の小さな傷をつけることが考えられる。

 うっとうしい黄砂だが、何でも興味を持って調べてみると、いろんなことが分かってきて面白いものだと思う。