平成24年も残りわずかとなった。尖閣問題による中国との関係悪化や欧州債務危機など、今年も外部環境に不安を感じることが多い年であったと思う。
岡山県中小企業家同友会の景況調査によると、売上・利益のDI指数が、2012年9月の調査では同年3月より低下しており、景況感の低下が感じられる。
来年は中小企業金融円滑化法の期限切れもあり、中小企業の経営環境がさらに悪化していくことが懸念される。
さらに、今年は消費税増税法案が成立しており、消費税増税前の駆け込み需要は期待できるが、増税後の落ち込みは避けられないと思う。
以上、今年の外部環境を振り返ると不安要素が目立つが、10月には岡山県知事選挙があり伊原木氏が新知事となった。また、12月にはTPPや脱原発、景気対策などを論点とした衆議院選挙があり、政権は民主党から自民党へ移った。
来年は、政治の面から外部環境の好転を期待したいところだが、外部環境の変化に身を任せていたら淘汰されるのを待つだけになり兼ねない。
厳しい時代に中小企業が経営を維持し発展させていくには、各社の強みを活かし、明確な経営の指針を基にしたオンリーワン経営を構築し、地域になくてはならない企業をめざしていくことが大切だと思う。
弊社では、地質に関する技術力を活かし、安心で経済的な基礎工法や地盤対策の提案力をさらに強化していくと共に、来年は他社と共同で開発している小規模建築物の地盤改良工法を商品化し、この普及にも力をいれていく方針だ。
今年の外部環境を振り返って
2012/12/31 社長ブログ