蟹工船

2008/06/17 社長ブログ

 小林多喜二の「蟹工船」を一気に読んだ。
 社会の底辺で生活する出稼ぎ労働者を安い賃金で雇用し、函館から出発した蟹工船「博光丸」。蟹工船は、航海法も工場法も適用されない法の網をくぐった船で、そこでは人を人とも思わないような扱いで労働させられ、その利益は船の持ち主である資本家に吸い上げられる。過酷な働条件に労働者たちは団結して立ち上がり、ストライキを決行する。そこへ駆逐艦が現れる。労働者たちは、国家は国民の見方だと思っていたが、水兵にストライキの代表者たちが連行され、国家も自分たちの見方ではないことを知る。
 といったような内容であったが、現在格差社会やワーキングプアと言われている貧困労働者が当時と似ているということで、注目されているらしい。
 昨日より今日、今日より明日がよくならないといけないのに、時代はどちらへ向かっているのだろう。
 真に日本が良くなるには、労働者の80%が働く中小企業良くなる必要がある。
 そのためにも、中小企業家同友会が取り組んでいる「中小企業憲章」制定が望まれる。