下記は、昨日岡山県中小企業家同友会の第22期経営指針成文化セミナー受講生宛として送ったメールである。
いよいよ今週土曜日から第2講が始まり、第22期経営指針成文化セミナーも本格的にスタートです。
第1講で報告させていただいた時、どのようにして社員満足を実行しているかとの質問をいただきました。この時、社員満足のために具体的に社員に何をしてあげているかという福利厚生面で捉えたため、シャワー室を作ったぐらいの答えしかできませんでした。
そこで、社員満足についての考えと取り組みをまとめてみました。
社員満足には福利厚生の充実も大切だと思いますが、継続的な社員満足を追求すると「働きがいのある職場づくり」が最も重要だと思います。
そのためには、会社が次のような場であることを心掛けて日々の経営に臨んでいます。
・暮らしを守ることができる場であること
・人間的にも成長できる場であること
・具体的に社会に貢献できる場であること
上記のことが、中小企業家同友会全国協議会赤石前会長の著書「経営理念」のなかの、「企業は砦」のところで述べられていることは、同書を読まれた方はお分かりだと思います。
これは、弊社の経営理念の実践にも結びついています。
では、具体的に何をしているのかということを言葉で述べるのは難しいのですが、その一部として次のことをあげてみました。
「暮らしを守る」ということは、やはり賃金だと思います。当然ながらキチっと賃金を払い続けることのできる強靱な財務体質の会社を目指しています。
会社の業績は、毎月全社員に発表しています。
「成長」については、毎月の勉強会実施や資格の奨励を行っています。
実務的な例としては、現場の責任者としてデビューすることには成長の喜びを感じているようです。
勉強会では技術的な勉強だけではなく、ビジネスマナー等の勉強も行っています。人間的な勉強としては、ノートルダム清心学園理事長の渡辺和子さんのテープを聴いたり、二宮金次郎のビデオを見たりしています。
同友会と同じように、グループに分けディスカッションや発表もしています。
働きがいのある快適な職場づくりには、人間関係が良いことが大切だと思いますが、そのためには人間的に成長していくことが重要だと考えています。
社会貢献についてもいろいろありますが、一例としては、お客様と話しをすることで、貢献してることを感じてもらえればと思います。
お客様の声シートなども収集するようにしています。
自分が地質調査した所に構造物ができているのを見ると、自分が社会の役にたっていることを感じるという社員もいます。
そして、社員満足について何よりも大切なことは、社員を1人の人間として人格を尊重し、一緒に働く仲間として、家族同様に大切にすることだと思います。
社員が何に満足するかということは、人それぞれだと思いますが会社として、また経営者としてできることとして、以上のようなことを心掛けて日々の経営にあたっています。
社員満足は、永遠に追求し続けるテーマかも知れません。
もっと、簡単に書くつもりだったのですが、長くなってしまいました。
上記のことだけでは、社員満足について十分表現できていませんが、経営指針を作成していく上で、少しでも参考になればと思い、第1講の補足事項として述べさせていただきました。
経営指針成文化セミナー、最後まで受講して心から納得いく経営理念と、これに続く経営方針、経営計画を作成され、経営指針を完成していただきたいと思います。
以上であるが、では自社の社員全員が満足して活き活きと働いているかと問われれば、残念ながらそうだとは言い切れない。
上記のメールの内容にも記したが、社員満足は、顧客満足、経営者満足と共に永遠に追求し続けていかなければならないテーマだと思う。
顧客満足は、社員満足がなければなかなか難しいし、社員満足には経営者満足も必要だと思う。
社員満足について
2009/03/13 社長ブログ