中小企業家同友会支部例会で学ぶ

2009/09/19 社長ブログ

 今週は岡山県中小企業家同友会の支部例会が、目白押しだった。
 

 火曜日は東備支部例会で、報告者は(株)S板金の社長。
 波瀾万丈の青春期に父親から会社を任せられる。
 仕事のほとんどが2社の下請けであったが、元請けの方針転換や内製化により、仕事がなくなる。
 そこで、朝から晩まで必死に営業を行い、仕事は回復してくる。
 現在では、元請けの比率がかなり上がり、優良企業ともいえる会社になっている。
 社員の日報に、交換日誌のように毎日コメントを書いているとのこと。
 同友会に入会し、経営指針を作成し、社員の力を引き出すようになったことも、業績と社風の向上の要因のひとつだと思う。
 S社長から学ばせていただいたことは多くあるが、『本気で行動すればなんとかなる』ということが印象に残った。


 水曜日は、倉敷支部例会で、報告者は広島同友会のS社社長。
 S社は、事務機販売やメンテナンスを主軸にしている会社で、本社から半径20Km以内を主な商圏としている。
 少ない商品で、広い商圏を確保するのは大企業。なぜなら、商品が少なければ、だれでも商品知識を覚えられるから。
 中小企業は、狭い商圏で、勉強して多くの商品知識を蓄え、多くの関連商品を扱うほうが良い。その商圏範囲が半径20kmということらしい。

 また、『甘え』とはどういうことかの質問に、
「甘えとは、自分の仕事の枠を自分で決めて、そこに安住して、自分はちゃんとやっているという顔をしている。」
ということ。
 求める会社像は、「社員一人ひとりの『生き抜く力』を引き出す会社」ということで、『生き抜く』とはどういうことかの質問に、
「生き抜くとは、変化を創り出すことだ。」
と答えられた。

 他にも多くのことを学ばせて頂いたが、長くなるので、倉敷支部例会からは、これくらいにしておく。


 木曜日は、津山支部例会があったが、この日は居酒屋での勉強会を約束していた。
 居酒屋勉強会には、建築業の方がいて、映画『火天の城』の話から、日本建築や宮大工のこと、火天の城に登場する岡部又右衛門のことなどが話題がでた。


 金曜日は、岡山同友会のT運輸、K社長の報告。
 若い社長さんだが、倒産を経験され、現在の会社はゼロどころかマイナスからの出発で、運送業でありながらこの不況時に業績をよく伸ばしている。K社長からも、多くのことを学ばせていただいたが、その一部を記述すると、

 ・頼まれ事は試され事。
 ・できない理由を言わない。
 ・会社が潰れる時は、必ず社長から潰れる。
 ・倒産防止3箇条
  1.神社への参拝 
  2.目の前の人を喜ばす
  3.魅力を付けていく

 1.の神社への参拝は、神社には鏡が置いてあって、「かがみ」の「が」を抜けば「かみ」になる。つまり我を抜けば神になるということで、我を抜くと言うことらしい。

 また、『やる気があれば乗り越えられる』と言われた所や、最初は社員の気持ちを考えずに働かせていたが、学ぶに従って社員を大切にするようになった所などは、東備支部例会のS社長にも共通するところである。


 少々長いブログとなった。
 同友会例会は、ほとんどが身近に感じる人の報告であるが、学ぶことは多い。
 会員の一人ひとりは辞書の1頁である。