鳩山首相 所信表明演説 「コンクリートから人へ」で思うこと

2009/10/27 社長ブログ

 昨日、鳩山首相の所信表明演説が行われた。
 内容的には、共感する所が多い。
 NHKのホームページより、印象に残った所を抜粋すると、

 子育て支援や社会保障の充実を通じて国民の生活を守る政治を目指す。
 徹底的に税金の無駄づかいを洗い出して、行政のしがらみや既得権をなくする。国家公務員の天下りやあっせんも全面的に禁止する。
 政治には、弱い立場や少数の人々の視点が尊重されなければならない。
 国民の暮らしを犠牲にして、経済合理性を追求する発想は、もはや成り立たない。人間のための経済への転換を提唱する。

 など、人を大切にした国民中心の政治を行う姿勢が感じられ、素晴らしい演説だと思う。

 ただ、「コンクリートから人へ」とも言われたが、これが腑に落ちない。
 コンクリートとは公共工事のことを指すのだと思うが、公共工事は人のためではない、とも受け取れる。
 公共工事の発注があるから、現在の数の建設業者が設立されてきたわけで、それを急激に発注を減らしてしまうのは、大企業が下請けを切るのと同じだと思う。
 労災事故は、建設業が断然多い。建設業で働く人々は、豊かな国土造りに貢献しようとの志を持って、命がけで働いてきた。
 社会の雇用にも、大きな貢献をしてきた。
 我々は、その恩恵を受けて、便利で豊かな生活をしている。
 それが今、建設業が政治によって斜陽産業の代表的な業種になっていることは、土木建築サービス業に従事しているものとして、非常に寂しく、残念なことである。