全社経営会議と非常時の経費削減

2009/10/18 社長ブログ

 昨日、毎月第3土曜日に実施している全社経営会議、勉強会を行った。
 通常は、8時30分から17時まで行っているが、昨日は業務を優先し、15時から2時間だけ実施した。
 時間が短い分だけ気が集中し、内容の濃い会議、勉強会となった。

 経営会議では、最初に私が全社の業績を発表した後、各部門長より先月初めから現在までの業績や取り組みなどを発表した。
 続いて副社長が業績と今後の見通し、営業戦略についての総括を行った。

 次に、経費削減の方針案を私が発表した。
 現在のように、デフレと価格競争が続いている非常時とも言える不況の嵐の中では、経費削減を徹底していく必要がある。
 長い航海の間には、晴天の日もあれば、嵐の日もある。嵐がくれば、浸水することもあるし、マストが折れそうになることも当然ある。
 しかし、平常時のような業務と運航方法では航行不能になり、沈没してしまうことすらありうる。
 嵐の中の航海は、それなりの気構えと、運航方法と、浸水した海水を汲みだしたり、折れそうなマストを補強したりする作業が必要だ。
 経費を削減して船を軽くするのも、不況の嵐をいく航海では、絶対行わなければならないことのひとつだ。
 経費削減は、どちらかといえば否定的で後ろ向きな感じがするため、社内を暗くしがちだが、前向きで明るく戦略的な経費削減を実施していきたい。
 経費削減、コスト削減は会社の利益体質を作る。
 利益が出やすい体質になれば、経営理念の一部である、「物心両面共に豊かになる」ということも実現可能となる。

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 経費削減案発表の後は、営業部長より講義をしてもらった。
 自分の体験談や、「天秤の唄」という近江商人を描いたビデオを鑑賞して感動した時のこと、営業を行う上でのアドバイス等の講義だった。
 体験談のなかで、
「一見仕事があまりできそうにない社員が、他の同僚よりよい販売成績を上げていた。どうしてかと思い、お客様に訪ねたら、『あの人だったら、私を騙すということはないだろうと思った。だから、あの人から買った。』と言われた。やはり営業は人柄が大切だ。」
という話など、学ぶことが多い営業部長の講義であった。