唐津市の地質調査機械製造工場見学

2009/02/16 社長ブログ

 2月13日、熊本で行われた中小企業問題全国研究集会のあと、佐賀県唐津市の地質調査機械製造工場へ行った。
 博多駅から筑肥線で約1時間半。東唐津駅で下車し、雨のなか出迎えてくれたメーカーの方の車で工場へ18時頃到着。
 事務所には、まだ多くの社員さんがいて、皆さん立ち上がって挨拶をしていただいき、社員教育が行き届いている印象を受けた。
 応接室でお茶をいただいた後、生産本部長のガイドで工場内を見学させていただいた。
 工場内は、就業時間終了後ということもあって、ほとんど社員さんはいなかったが、整理、整頓、清掃が行き届いていた。
 生産本部長にそれぞれの機械や材料の用途を説明して頂いた。想像していたより手間をかけ、丁寧に製造されいると感じた。
 溶接は必ず有資格者が行うということや部材の管理方法などから、この工場の品質へのこだわりが感じられた。
 ほぼできあがった機械の色は3種類ほどあった。メーカーとしての基本の色は青色だけれど、他の色はお客様の要望にそって、塗装しているということである。
 工場見学の後、唐津城近くの料理店へ案内していただいた。社長が東京出張ということで、会長と弊社担当の広島支店長が食事の相手をしてくださった。
 会長といってもまだ62歳で、代表取締役会長と工学博士の肩書きが書かれた名刺を頂いた。
 地の料理を頂きながらのお話のなかで多くのことを学ばせて頂いた。

 会長、生産本部長、広島支店長の方々から学ばせていただいたことをまとめてみると、
・お客様の利益を考える。
・社員を大切にする。
・時代の先を読み、ビジネスにつなげる。
・自分たちでできる業務改善提案の中から優秀なものを表彰する。(改善の表彰は定期的に行われ、製造部門だけではなく営業部など全部門が対象となっているとのこと)
・有資格者をボードに貼りだす。
・お客様の言われることを良く聞き、できるだけ要望を受け入れる。
・お客様にいい仕事をしていただこうとの思いで機械や道具を作っている。
等である。
 「外部環境が悪化しているけど、御社ではどうか」の問いに、「いくらかキャンセルがでているけど、業績はあまり落ちていない」との答えが返ってきた。
 社員教育や品質管理に真剣に取り組み、しっかりとした経営をされているとの印象を持って、翌日帰岡した。