一頃より幾分暑さが和らいだ気がするが、それでも暑い。
今日の週間天気予報は、岡山市の最高気温が連日36℃となっていた。
今年の寒さは、4月上旬まで続いた。
そして、梅雨はよく雨が降り、季節のメリハリのある年となっている。
冬は寒さが厳しく、、夏は猛暑の方が、景気は良いと聞いたことがあるが、この暑さが、景気に良い影響を与えてくれているだろうか。
中小企業をめぐる情勢は、依然厳しい。
数年前に、ある経済学者が講演で、
「景気は当分良くならない。少し良くなったと思えば、何かの拍子にだらだらと悪くなる。これを繰り返すだろう。」
と言ったが、リーマンショックなどを見ると、言い当てているように思う。
現在、来期の経営指針を作成中であるが、中小企業家同友会の総会議案にある『産業構造が転換期であることを自覚し、自社の周りに小さくとも堅実な市場をつくり、不況の打撃を緩和する領域を確保することが重要である』ということを踏まえて、経営計画を作成していきたい。
お知らせ
暑い夏と景気
鳥取親戚への土産
昨日は、鳥取県東伯郡の叔母や従妹の家へ行った。
鳥取の親戚へ行く時の土産は、叔母と従妹の好みで、必ず大手まんじゅうを持っていく。
大手まんじゅうは、1837年創業の大手饅頭伊部屋の製品で、同社のホームページによれば、売上構成の90%が大手まんじゅうということである。
百七十余年、ほぼ1種類の製品で営業を続けていることは、凄いことだと思う。
新商品開発も、時代の変化に対応していくためには大切なことであるが、自社の中心とする商品に磨きをかけ、売り方を考え、自社ならではの伝統的な商品、技術に高めていくことができれば、営業していくうえで、大きな強みになると思う。
お盆休み初日
今日の午前中は、藤田家と家内の家のお墓参り。
お墓参りは、今の自分たちの命の根元である先祖に感謝を表す日であると共に、父や義父の生前のことを思い出し、今までの自分の生き方を振り返り、今の自分を見つめ、今後の自分を思う機会にもなっている。
夕方からは、貿易商の友人と、岡山駅前の居酒屋へ行った。
貿易業界も不況の影響を受けているらしく、いろいろと戦略を考えて経営されているようだ。
居酒屋を出て、岡山駅前のバス停に向かった。
友人は、バス停に着いてすぐに自宅方面に向かうバスが来たので、これに乗って帰った。
数年前までは、彼は居酒屋1軒だけで帰ることはまずなかったのだが、最近は1軒だけで帰宅しているようだ。これも不況の影響だろうか。
私は、自宅方面のバス発車時刻までは20分以上あったので、JRの電車で帰ることにした。
電車の発車時刻まで15分ほどあったので、待合席に行った。
一番端の席が濡れていたので、その隣に座った。濡れた席に座ろうとする人がいたら、濡れていることを知らせてあげようと思いながら、待合席の前に据えられたテレビを見ていたが、ほとんどの人が気がついて他の席に行った。
そのうち、太った男性が大きな荷物を持って近づいてきて、荷物を椅子の側に置くと同時に、あっと言う間もなく、濡れている席にいきなりドカと座ってしまった。
なんにも言えなかった。
結局何もしなかったことを悔いながら、3番ホームへ向かった。
再び割り箸について
昨日テレビで、「輸入品と戦う職人たち」という番組を放送していた。
この番組によると、割り箸は、建築資材を取った残りの部分で作っている。
だとすると、割り箸自体は、環境破壊にはあまり関係ないように思う。
マイ箸ブームとかで、割り箸をあまり使わないようにしようという風潮があるが、これは割り箸を作っている中小企業を倒産に追い込んだだけなのだろうか。
同番組によると、日本の職人が作った割り箸は、年輪に対し真っ直ぐに作っているので、曲がったような割れ方はしない。
割り箸は、割ったときの音と形で質が分かる。
日本の職人が作った、質の良い割り箸で日本の文化を味わうのも良いと思う。
行き過ぎたエコは、地域の経済を停滞させるだけかも知れない。
自然が循環でき、再生できる消費であれば、割り箸を使っても問題ない。再生不可能な自然環境破壊に繋がるような消費が問題だ。
経営理念社内勉強会と経営診断
先週と今週の土曜日、経営理念をテーマとした勉強会を行った。
テキストは、中小企業家同友会全国協議会前会長 赤石義博著『経営理念 人と大地がj輝く世紀に』を使用した。
経営理念を社内勉強会に取り入れた目的は
経営的視点で物事を判断してもらいたい。
経営すること、働くこと、社会貢献、生きることについて、共に深く考えてみたい。
経営理念を基に、社内の求心力を高めたい等の理由からである。
今回使用したテキスト『経営理念』によれば、経営理念を外部発進し、実践していけば、顧客や仕入れ先、地域まで求心力が働く。
地域から支持される会社づくりには、経営者が勉強し、実践していくことが不可欠なのは勿論であるが、社内みんなで勉強していくことも必要だと思う。
経営理念の勉強の後、中小企業家同友会の『企業変革プログラム』
を全員で行った。
これは、自社を自己診断することによって、経営課題を抽出し、経営指針に反映させて、ステップアップしていこうというものである。
主な診断項目は、「経営者の責任」「経営理念を実践する過程」「人を生かす経営の実践」「市場、顧客及び自社の対応状況」「付加価値を高める」である。
企業変革プログラムを使って、社員にも経営診断をしてもらうと、経営者とのズレが明確になると思ったが、社員のなかでも評価に大きな差があることが分かった。
診断結果をさらに分析して、問題点と対策、及び自社の強みをどう生かしていくか等を具体化していきたい。
連休にボーリング調査
この連休も、一部の社員は現場で仕事をしていた。
私の自宅から比較的近い所にあるA学院では、学校が休みの土、日、祝日の3日間でボーリング調査を実施してもらいたいとの要望があった。
このため、入社3年のH君と入社30年のKさんの2名が、勉強会のあった土曜日からA学院のボーリング調査に取りかかった。
日曜日の昼過ぎ、冷たい飲み物を持って、自転車で現場へ行ってみた。
「御苦労様」
といって、缶コーヒーとスポーツ飲料を渡した。
「ありがとうございます。」
と言って、缶コーヒーだけ飲み、二人とも直ぐに仕事を始めた。
予定の3日間で終了するのには、少し不安な状況であった。
当社の調査部長もジュースを持って、現場にきた。
調査部長が帰った後、午後4時半ごろまで現場にいて、帰宅した。
翌日の海の日、午後3時頃再び自転車で現場へ行ってみた。
入社10年以上になるM君が加わっていた。
ボーリング調査は終わり、機材撤去の準備をしていた。
無事期限内に終わりほっとした。
しばらく現場にいて、近くの自動販売機で購入した缶コーヒーを3人と飲みながら小休止し、帰宅した。
自宅で洗車し、ワックスを掛けた後、愛犬クロの散歩をしていると、ボーリング機材を積み、3人が乗ったトラックが手を振りながら通り過ぎて行った。
私は、「お疲れさまでした」と思いながら、手を挙げた。
時刻は、午後7時ごろであった。
社内勉強会
9月1日より新しい決算期が始まるので、そろそろ来期の経営指針作成に取り掛からなければならない。
経営指針づくりは、経営理念及び今期の経営戦略、経営計画を見直し、外部環境や自社の現状などの情報収集と分析を行って、社員と共に経営戦略、経営計画を作成し、目標を設定する。
昨日の勉強会のテーマは、経営指針作成に先がけ、経営理念とした。
経営理念の意味と重要性を社員に深く理解してもらうためである。
テキストは、中小企業家同友会全国協議会の赤石前会長著 「経営理念 人と大地が輝くために」。
同テキストは、中小企業家同友会の経営者を対象としているような文面が多いが、全員参加の経営を打ち出している当社としては、特に違和感はないと思う。
まず経営があり、そのなかの専門分野を受け持っていると思ってもらえれば、ものの見方、考え方も経営者に近いものになることを期待している。
安すぎても買わない
昨日、友人のI社長と久しぶりに昼食を共にしながら、聞いた話である。
I社長から、旧本社ビルを改築するために、建設会社数社から見積を取って作成した価格比較表を見せてもらった。
一番高い所と、一番安い所の、価格差は1千万円以上あった。
発注先を決定するとき、とりあえず価格が一番高い所と、一番安い所は外すことにしたと言う。
一番安い所を外したのは、たぶんそれなりの仕事しかできないだろうから、品質に不安があるという理由からだ。
官公庁の入札でも、制限価格を設けて、一定の価格より安い場合は落札させない場合が多い。
民間企業でも、I社長のように、価格だけではなく、その会社の独自性や信頼性等で発注先を決定する会社が増えれば、現在の価格破壊やデフレも収まるかも知れない。
割箸製造会社倒産から
先日、企業調査会社から地区古株の割箸製造会社倒産の情報がFAXされてきた。
安価な外国製に押されていた上、景気低迷や割箸需要の減退などが業績悪化の理由らしい。
コンビニやスーパーで食品を買ったとき、
「お箸は何本いられますか。」
と聞かれるときがある。
自宅で食べるときは、エコを考慮して
「箸はいりません。」
と言って、もらわないようにしているが、マイ箸ブームなど、エコの裏に、地域の割箸会社倒産があった。
時代の変化に対応できなかった結果だと言えばそれまでだが、企業が変わるということは、容易なことではないということかも知れない。