地盤調査、特に住宅の地盤調査を行う時の基本方針とPRをまとめてみた。
・我々は、地盤の診断や地盤改良という手術もできるジオドクターです。
・むやみに手術は行いません。
・地球(ジオ)の自然保護と環境に配慮し、最もコストの掛からないのは、杭工事や地盤改良工事を行わないことです。
・地盤改良しなくても建物を維持できそうだったら、土質試験等のデータを基にその根拠を示し、建築確認申請をクリアできるようにします。
・ 500m2以下の住宅の場合、地盤改良をしなくても建物を安全に支持させることができることが証明されれば、保険会社の地盤保証を付けることができます。
・地盤改良を行えば、建て替えの時、改良体がじゃまになることがあります。
・地盤改良を行えば、建物を取り除いてさら地にした時、地中の改良体が廃棄物となって土地の評価を下げることも考えられます。
・できるだけ地球環境をそのまま残していく方針で、基礎工法の提案と地盤改良の必要性を判断します。
・やむを得ず、地盤改良や杭が必要と判断されれば、コストと安全・安心を考慮して設計し、確実に施工します。
当社は地盤改良工事も行っており、地盤改良工事はできるだけしない方が良いなどとPRすれば、自社の仕事を減らすことになりかねないが、あえて当社の基本姿勢として、上記のことを社内外に浸透させていきたい。
お知らせ
我々はジオドクター
プロの目
先日から、自宅にある洋式トイレの便器と床の間だから水が漏れていた。
私は、てっきり便器の床から下の部分の継ぎ目あたりから漏れた水が上がってきているのだろうと思い、床と便器の間に防水材を詰め込んでみたが止まらない。
自分ではどうにもならないので、昔からよく知っている設備屋さんに電話で、
「便器から水が漏れているから見に来て欲しい。」
と言ったところ
「ウオッシュレットは付けていますか。」
と聞かれた。
「付けているけど、水が漏れて出てきているのは便器と床の間からなんだけど。」
「それは、ウオッシュレットから漏れた水が、どこかを伝っているのかも知れない。」
ということだった。
私は、半信半疑でウオッシュレットをよく点検してみた。
そうすると、確かに水が漏れているような所がある。
元栓を閉めてウオッシュレットの水を止めてみた。
そうすると床から出ていたように思っていた水が完全に止まった。
床と便器の間から水が出ていると思ったのは、思いこみであった。
プロの目は凄いと思った。
プロから見れば水漏れの原因を、まずウオッシュレットを疑ってみるのは当然かも知れないが、素人の私には思いつかなかった。
こんな日常の出来事から、専門知識や技術に磨きをかけ、経験を生かし、プロに任せた方が、安心で何倍もメリットがあると思ってもらえるようにしていくことが、業界を発展させていく上では大切なことであると思った。
先週のこと
先週はいろいろと行事が多い週だった。
6月14日月曜日は、岡山大学経済学部で、中小企業家同友会の岡山大学提供講座。
昨年と同じ、「現代中小企業論 日本経済の再生と中小企業の役割 中小企業活性化への理念型経営の実践」というテーマで講義をさせていただいた。
感想文では、「終身雇用非年功序列主義」や「社員は資産」、「民間企業で働いている人の80%が中小企業で働いている。真に国民が豊かになるには、中小企業が豊かなることが必要だ。」という言葉に興味を持って頂いた学生さんが多かったように感じた。
15日火曜日は、早朝6時より倫理法人会例会。
昼13時より岡山県中小企業家同友会正副支部長会議。
夜は同友会東備支部総会、記念講演、懇親会で、朝早くから夜遅くまで行事があり、ほとんど仕事にならなかったが、学びの多い日であった。
東備支部の記念講演は、四宮蒲鉾店の的石社長が講師で、お話から、価格決定権を持った営業を行うには、自社の商品にこだわりを持つことが大切だと感じた。
16日水曜日は、同友会倉敷支部総会へ出席するつもりであったが、時々居酒屋で交流と学び合いを行っている仲間達が、この日が都合が良いということなので、こちらへ参加することにした。
場所は、岡山駅近くのよく繁盛している居酒屋。講演での学びもいいが、居酒屋で焼き鳥と生大を飲食しながらの談義も結構学ぶところが多いものである。
17日木曜日は、岡山同友会津山支部総会の記念講演に参加した。
講師は、広島同友会の株式会社オーザック、岡崎社長。自社ならではの商品と、同友会で学ばれたことを生かし、今回の不況下でも利益をあげられているとのことで、学び真似ようと思うことが多かった。
記念講演は、帰りが遅くなるので参加せず、帰宅した。
18日金曜日は、仕事以外の行事予定なし。久しぶりに業務に専念できた。
19日土曜日は、社内勉強会。
私が、貸借対照表、損益計算書の見方、読み方を講義し、自社の過去と現在の状況を財務分析から説明した。
その後、「地盤改良工法と設計」「地盤保障の制度と仕組み」「地盤調査方法」等について学び合った。
以上、学びの中に、心地よい疲れを感じた1週間であった。
経費の見直しと営業会議
昨日の午前中は、税理士事務所の当社担当者S氏と、経費の見直しを行った。
勘定科目をひとつづつ見ていき、絶対必要な費用、あってもなくても良い費用、不必要な費用とに分類して、削減項目を洗い出した。
絶対必要な費用だけを残し、残りの費用を削減すれば、かなりの経費削減になる。
夕方からは、営業会議。
営業部から現時点までの業績報告があった後、今後の見通し、対策等を話し合った。
今後は、売上だけを重視するのではなく、仮に売上が上がらなくても、増益にもっていくにはどうすればよいか、つまり減収増益の方法を研究し、実行していくことが不可欠だと思う。
減収増益をシミュレーションして実行していくなかで、増収になれば利益が予定より多くでるので、これに越したことはない。
「お客様に満足して頂いて、売上を上げるにはどうすれば良いか。」
「売上が上がらなくても、増益にするにはどうすれば良いか。」
ということで頭の中がいっぱいの今日この頃である。
友人の励まし
岩中君という小学校5年生からの友人がいる。
岩中君は、学校卒業後配管工をしていたが、時々ボーリング調査の仕事を手伝ってもらっていた。
もう35年ほど前のことである。
春先の体がだるくなるような疲れを感じる日、私の動きが怠慢になると、一緒に仕事をしていた岩中君が、
「がんばれ、がんばれ。」
と励ましてくれていた。
岩中君は、40歳になった年の暮れに亡くなった。
それから20年の年月が流れた。
ところが最近、岩中君のニコニコした顔が頭に浮かび、
「頑張れ、頑張れ。」
と、声は聞こえないが、そう言っているように感じることがある。
「がんばれ、がんばれ」の声を感じたとき、体に力が漲ってくるような気がする。
たぶん、天国で励ましてくれているのだろうと思う。
適度に怖がる
昨日は、地盤改良工法と土壌汚染調査の社内勉強会を実施した。
土壌汚染物質の環境基準量は、人が70年間飲み続けて10万人に1人発症するかしないかのレベルと言われている。
この基準をどう受け止めるかは、人によってそれぞれ違うと思うが、例えばフッ素などの汚染物質が、環境基準を少し上回った量が検出されても、深刻に考えすぎない方が良い場合もあると思う。
「怖がり過ぎたり、怖がらないのは簡単だけど、適度に怖がるのは難しいということを聞いたことがある。」
と講師が言っていた。
「適度に怖がる」
これは、難しいかもしれないけれど、大切なことだと思う。
交通や現場の安全に関することも、怖がらなくては危険すぎるし、怖がり過ぎては動けない。
経営も同じだ。怖がらなくては放漫経営になりかねないし、怖がりすぎては何もできない。
怖がりすぎたら思考がストップしてしまうように思う。
適度に怖がり、理性を働かせ、安全の対策や経営の戦略をたて、時には緻密に、時には大胆に、目標に向かって行動することが大切だと思う。
雨の日曜出勤
久しぶりのブログ更新である。
昨夜からの雨が、一層強く降り続いている雨の日曜の朝。
会社へ出て見ると、雨合羽を着て、ふたりの社員がトラックにボーリング機械などを積み込んでいた。
明日の朝から取りかかる山口県内のボーリング調査のために、今日機材を積み込んで、出発するとのこと。
「御苦労さま」と声をかけ、事務所内にいる。
昼過ぎまで事務所内で仕事を行い、機材置き場へ行ってみると、ようやく出発の準備が終わりかけていた。
昼飯を誘って、近くの焼肉店へ行く。
焼肉店では昼定食とホルモンを注文。仕事の苦労を労いながら昼食を済ませて会社へ帰る。
再び机に向かって仕事をしていると、社員が元気な声で
「それじゃあ行ってきます。」
と言って山口県へ出かけた。
「事故のないよう気をつけて。」
と雨の中を出発するトラックを見送る。
戦争に出かける戦闘機を見送るような気分だ。
夕方まで、事務所内で仕事をしていると、一人の若手社員が帰ってきた。呉へ行ってきたとのこと。
「今日は片道千円の高速道路代で行くことができました。」
と報告あり。
土砂降りの雨の日曜日でも、社員はそれぞれ頑張っている。
社員は宝、社員は資産であることを実感する。
コスト削減の影に
トヨタなど、大企業の黒字転換のニュースが報じられている。
その理由の多くに、コスト削減の奏功があげられている。
コスト削減のやり方に、下請業者への無理な値引き要求や、あい見積で過当競争に追い込むようなことはなかったのだろうか。
もし、大企業のV字回復の影に、中小企業の利益無き回復があったのでは、本当の黒字転換とは言えないと思う。
自然界の動植物は必死に生きている
先日、稲盛和夫氏の本を読んでいたら、
「自然界では動物も植物も必死で生きている。ナマクラに生きているのは人間だけだ。」
ということが書かれていた。
たしかにその通りだと思う。
自然界の動物は、寿命で死ぬことはまずないということを聞いたことがある。天敵に襲われるか、病気やけが、あるいは高齢で餌を捕ることができなくなって飢え死にすることが多いらしい。
そんな環境の中で、動物たちは必死で天敵から身を守り、必死で餌を探し、必死で子供を育てている。
植物も、自然界ではアスファルトの割れ目から芽をだしたりしている。
自然界では、みんな必死で生きている。
人間は、いい加減に生きてもなんとか生きられる。
今回の不況は、もっと必死でやれということだと思う。
ハングリー精神
今朝、がっちりマンデーというテレビ番組に、編み機の製造メーカーである株式会社島精機製作所 島社長が出場されていた。
18歳でゴム入り軍手を作り、その後も次々とアイデアをだし、同社で作られる編み機は、世界のシェアの50%以上を占めているということである。
司会者の
「どうしてそんなに考えられるのか。」
の問いに、島社長は、
「ハングリー精神からだ。お金があると、ゆったりした気分になる。株式上場してお金が入ったが、家を建てたり寄付をしたりして、お金をおいておかないようにしている。」
というようなことを答えられていた。
テレビで見た島社長は、温和な感じの人に見えたが、すごいと思う。
たしかに、創業の時はハングリー精神は大いに持っているが、小さな成功でお金に余裕があるようになると安気な気分になり、ハングリー精神はどこかへ行ってしまう。
厳しい不況の現在、メラメラとハングリー精神が蘇っているが、良い時も悪い時も常にハングリー精神を持って挑戦し、戦い続けていくことは大切なことだと思う。