ジオ・ドクターとは、全国地質調査業協会連合会が、地質調査業の役割を紹介する時に使われている言葉である。
同協会から発行されている「社会に貢献する地質調査業」の冊子の一部には、
『日本列島は、ユーラシア大陸の東端に位置し、太平洋プレートの沈み込むサブダクションゾーンに形成された島弧列島という、世界的に極めて特異な地質環境下にあります。
したがって、地質構造が複雑かつ脆弱であり、また、地震、火山噴火、風水害等により地盤災害が多発します。
地質調査業は、こういった地盤災害に対して、長年の経験と技術のノウハウを持つ日本列島の主治医『ジオ・ドクター』として、調査(=診察・検査)→解析・判定(=診断)→工事(=治療・手術)→維持管理(=定期検診)という一連の対応を通して、社会に貢献しています。』
とあり、地質調査業は地盤のお医者さんということである。
お医者さんは、検査の結果どこも悪くなければ手術や薬の投与はしないのは当然だが、もし病気が発見されても、出来るだけ手術はしないようにし、薬の投与も最小限にすると思う。
この点は我々も同じである。
当社は処置までできるジオ・ドクターとして、地盤調査の他に地盤改良等も行っているが、建物を支持させるための地盤調査を行った場合、地盤改良工事等をしなくても基礎工法しだいで建物を良好に保つことができると判断できたら、最適な基礎工法を検討して提案し、当然ながら地盤改良工事等は提案しない。
何らかの処置をしなければ、建物を健全に支持させることができないと判断される場合には、できるだけ経済的で安心な対策工法を提案する。
これは、地質調査業者として当たり前のことであるが、この為には、地盤調査だけで採算をとっていく必要があるので、それ相当の調査費用が掛かる。
地盤改良工事等を前提とした地盤調査なら、地盤調査は地盤改良工事の営業のひとつとして、サービス的な価格で行うことも可能だが、地盤改良工事を前提とした地盤調査なんかは勿論できない。
我々はジオ・ドクター、地盤のお医者さんである。
お知らせ
ジオ・ドクター
備前焼窯元訪問
先日、当社から比較的近い所にある備前焼窯元へ、中小企業家同友会増強運動の一環として、例会のお誘いに伺った。
例会の当日は、窯焚きの最中で出席できないということであったが、店として使われている和室に、商品として並べられた多くの作品を見せていただきながら、窯元の話を聞くことができた。
備前焼は、直接火にかけると割れやすいというのは以外であった。
以前は備前焼等、芸術品としての陶器の良さが分からなかったが、いろんな作品を見る機会があったり、実際に備前焼の茶碗とか湯飲みを使っているうちに、なんとなくその良さが分かるような気がしてきた。
備前焼のなかでも、飾っておくような作品ではなく、実際に使用する実用的な作品の方に興味がある。
展示品のなかに、小さめの壺があった。梅干しを入れておくのに良いと思ってこれを購入することにした。
『これ、いくらになりますか?』と、窯元を前にして、作品をディスカウントするようなことは言えない。
「この壺を買って帰ります。梅干しを入れようと思います。」
と言って、店のやゝ年配の女性に差し出すと、その方は、
「備前焼は使っているうちに、艶がでてだんだん良くなっていきます。梅干しを備前焼に入れておくと腐り難いんですよ。」
といって、値引きしてくれた。
梅干しを備前焼に入れておくと腐り難いというのは、正直なとこと半信半疑だが、会社から帰宅途中にスーパーで紀州産の梅干しを買って帰り、この壺に入れて食卓に置いて見た。
当然ながら、スーパーで買ってきた入れ物のまま食卓に並べるよりよほど良い。
備前焼の梅干しの壺で、文化の香りのする我が家の食卓となった。
倫理法人会特別ナイトセミナー
昨日、岡山市倫理法人会特別ナイトセミナーに参加した。
講師は「日本で一番大切にしたい会社」の著者、坂本光司氏。
「日本で一番大切にしたい会社」は読んだが、直にお話を聞くと、より感動的であった。
会社の使命と責任で、一番大切なのは社員とその家族を幸せにすると。
2番目は社外社員、つまり外注先、下請企業の社員を幸せにすること。
そして、3番目に顧客、4番目に地域社会、5番目に株主の幸せという順番で、業績は手段。業績や成長を最優先にすると犠牲になるものがでるというようなことも言われた。
確かにその通りだと思う。
また、人を大切にした会社の多くの事例を紹介してくださったが、どのお話も、心に残る感動的なお話だった。
今回の講演を聞いて、会社を経営していく上で、また人として生きていく上で、本当に大切なものは何かを気づかせていただいた。
レイモンド・チャンドラーの、「強くなくては生きていけない。優しくなければ生きていく資格がない。」という名言があるが、優しさと強さは、経営の上では一体なのかも知れないと思った。
病院の接客サービス
今朝、岡山市の倉田にある病院へ行った。
先日受けた人間ドックの、検体検査結果を聞くためだ。
診察時間は9時からとなっていたが、病院に着いたのは、8時35分頃で、すでに受付は始まっていた。
様子が分からずまごついていると、案内係の方がすぐにきて丁寧に教えてくれた。
受付を済ませて内科へ行くと、待合席には年配の男性が一人座っていた。
その男性の隣に座り、鞄から文庫本を取り出していると、担当の内科の医師が「○○さんどうぞ」といって、年配の男性を診察室に案内した。
しばらくして、先の男性が診察室から出て行き、その後内科の医師が私の側へきて、
「藤田さんどうぞお入りください。」
と言われ、私は診察室に入った。
なかには担当の医師以外誰もいなかった。
患者の待ち時間を少しでも少なくするために、担当の医師の配慮で、診察時間前から診察しているのだろうと思う。
検体検査結果は、治療の必要なしということであった。
総合病院は時間がかかる印象があったため、終わるのは早くても10時を過ぎると思っていたが、9時頃には料金の支払いまで終わることができた。
先日の人間ドックの時にも思ったが、患者を顧客と捉え、そのサービスは一流ホテルなみだと感じた。
これは、経営理念の浸透と、社員教育の結果だと思うが、近年は他の病院や官公庁でも、客に対するサービスは昔に比べてずいぶん良くなったと感じる。
法務局でも、顧客満足に関するアンケートを実施しているくらいだ。
自社でも、見習うべきことはたくさんある。
体の総点検
2年前から、脳ドックやPETがんドックを取り入れた総合ドックを受診するようにしている。
何事も体が資本。特に現役で会社の役割を担っているうちは、体を壊すわけにはいかない。
今年は、先週の火曜日から一泊二日で受診した。
1日目は、胃腸の内視鏡検査が主体。今回は下剤が例年より飲みにくかった。
夕食は、豪華な和食だったが、検査後の体調が思わしくなく、ほとんど食べられなかったのが残念だ。
2日目は、MRI検査やPET検査が主体で、検査は午前中で終わる。
検査後の昼食は、大変美味しくいただくことができた。
昼食の後、検査結果の報告と説明があったが、特に悪いところはなかった。
最近は運動不足であったし、お酒もほとんど毎日という生活だったので、血糖値や肝臓とかが心配であったが、ほっとした。
これで、ひとまず安心だが、油断せず、健康管理に注意しながら、いろんなことにがんばっていこうと思う。
先日のドーナツ屋さん
先のブログで記したドーナツ屋さんを、インターネットで調べてみた。
店の名前は、「はらドーナッツ」といって、神戸を本店に、東北から九州まで事業展開し、多種のドーナツを販売している店らしい。
豆腐の素材を主な原料とし、ヘルシーでおいしいドーナツの店として有名なようだ。
私が、はらドーナッツへ行ったのは夕方のため、たまたま2種類しかなく、客も少なかったのだと思う。
昼間は、やはり行列ができる店のようだ。
甘すぎない味と、ヘルシーなイメージが、顧客の欲求を捉えているのだと思う。
美術館・焼き鳥屋・ドーナツ店
昨日、貿易商の友人の誘いで、岡山県立美術館で開催されている「華麗なるオーストリア大宮殿展」へ行った。
展示されいる肖像画や金銀ダイヤの宝飾品は美しく、ハブスブルク帝国の栄華を偲ばせる。
家具などの調度品も展示され、当時の貴族の生活ぶりを窺い知ることができる。
美術館を出た後、展示品の美しさと貴族の華麗な生活を知ることができたが、当時の庶民はどんな生活をしていたのだろうかと、友人と話しながら、食事をするところを探して、表町の方へ向かった。
商店街のひとつ東側の道を南へ歩いていると、焼き鳥屋のおやじさんがのれんを掛けていた。
「開店していますか。」
「これから始めるところです、どうぞ。」
ということで、店へ入った。
初めて入った通りがかりの店であるが、創業60年ということである。
焼き鳥と生ビールを注文した。生ビールは、店によって味にばらつきがあるように思うが、ここは生ビールも焼き鳥も旨かった。
17時10分頃、この店のアルバイトらしい一人の若者が店へ入ってきた。若者は店の服に着替えてカウンターの中へ入った。おやじさんに「どうも」と言ってピョコンと頭を下げるが、おやじさんは無言。たぶんこの若者が遅刻をしてきて、機嫌が悪いのだろう。
会社なら、お客様の前で、社員に対して不機嫌な態度は良くないが、この店では、それを上回る良さがあるから、60年も続いてこれたのだろうと思う。その良さがこの店の強みであると思うが、おやじさんがそれを理解しているのかどうかは分からない。
1時間ほど飲み食い雑談した後、二人で5千2百円の代金を割り勘にして、店を出た。
店をでると、客もまばらな小さな店に、ガードマンが立っていた。ドーナツ屋さんらしい。ガードマンに
「この店の警備をしているのですか。」
「はい、そうです。ドーナツ買ってください。」
「ふだんは行列ができるほど客が来るのですか。」
「そうです。」
行列ができるほど美味いのなら買ってみようと思い、店へ入る。
店には、ドーナツ2種類しかなかった。丁度奥から出来たてのドーナツが運ばれてきたので、これを8個買った。
路上でひとつ袋から出して食べてみた。
美味い。行列ができるのが解る。
品揃えがドーナツだけでも、行列ができるほど繁盛する店もある。
不況時には、自社の強みに特化することも有効かも知れないと思った。
みやげの美味いドーナツを、家族に食べさせるのを楽しみに、友人と宇野バスで帰宅した。
中小企業問題全国研究集会 京都
2月11日の午後13時から12日の正午にかけて、国立京都国際会館で中小企業家同友会全国協議会主催の「中小企業問題全国研究集会」が開催された。
1日目は分科会で、「中小企業にしかできない持続可能型社会の企業経営」というテーマの第16分科会に参加した。
報告者は、滋賀県の産業資材事業等の会社を経営されている代表取締役会長で、これからの時代は「共生社会倫理」が必要なことや、近江商人の「三方よし」に通じるお話など、学ぶことの多い分科会であった。
18時30分から、懇親会。
乾杯の前に、各分科会の様子がプロジェクターで映し出された後、12名ほどの舞子さんが舞をまい、京都らしい雰囲気が醸し出された。
2日目は、9時から主催者と来賓の方々の挨拶の後、18の分科会のうち、6つの分科会の座長から内容の報告があった。
10時からは、「時代が求める経営者のあり方と同友会理念にもとづく経営実践 ~私たちは“蓄積された経営の英知”をどう生かすか~」
というテーマで、人を生かす経営推進協議会代表と中同協経営労働委員長の対談形式の特別報告会が行われた。
ここでは、企業変革プログラムを軸に進められたが、今当社で行っていることに間違いはないことの確認ができたのと、さらに力を入れてやらなければならないことが見えてきた。
今回の中小企業家同友会全国大会でも、気づき、学びは多かったが、何よりも、経営に向かうエネルギーを頂いた。
閉会の後は、岡山同友会のメンバー約20名と、南禅寺で湯豆腐を食べ、帰岡した。
文化の違いと教育
先週、朝青龍が引退した。
相撲界のことはよく分からないが、日本の国技である相撲界の作法とか礼儀、品格を重んじる文化に、朝青龍がついていけなかったのだろうと思う。
また、日本相撲協会も、そんな朝青龍の振る舞いが、許せなかったのだろう。
これが、文化の違うレスリングだったら、引退というところまで行かなかったかも知れない。
朝青龍の引退後の記者会見で、
「品格というけれど、土俵に上がれば鬼にもなる。」
と言った。これは業界によっては評価されることだと思うが、相撲界では強さに品格が備わっていることが重要だということだと思う。
相撲界の、まだ29歳の若者の社員教育ができていなかった不幸だとも言える。
教育不足で、あれだけの力量がある力士を追放せざるを得ない状況になったという感じで、惜しいと思う。
やはり、どんな業界でも、技術等の実務だけを重視して教育するではなく、その業界や会社の文化やビジネスマナー等の教育、或いは人間として学びあうことは、とても大切だと改めて思うと共に、教育の難しさも感じた朝青龍の引退であった。
需要と価格競争はより深刻化
「わずかに回復の動き出るも、需要と価格競争はより深刻化」
先日送られてきた中小企業家同友会景況調査報告書の見出しである。
これによると、業況水準IDは、わずかながら好転しているところもあるが、「同業者相互の価格競争の激化」が60%台まで到達している。
全体的な需要停滞の深まりのなかで、生き残るための価格競争戦が中小企業の同業者間で盛んに行われているのである。
需要停滞のなか、中小企業の同業者同士の激しい価格競争。
良い例えではないが、地域という柵のなかで、少ない獲物を奪いあっている野獣が思い浮かんだ。
競いあうのではなく、奪いあう。これでは良い方向にはいかない。
中小企業家同友会会員は、「適正価格確保と顧客の囲い込み」「同業他社との連携」「新分野・新事業の取り組み」「地域の資源、潜在力に着目」「情勢に負けない意識改革とリーダーシップ」「経営指針の確立、見直し」などを視点に、現状打破に向けて戦略をたてている。
価格競争は、対岸の火事ではない。
中小企業家同友会の仲間の経験と知恵に学びながら、もう一度自社の良さを見つめ直し、お客様に、地域に、他社とは違う何が提供できるか、当社の本当の価値は何かを深く考え、経営指針を見直し、実践していきたい。