先日のある懇親会で、自社の業績が回復するまでゴルフは封印していると言われた知人がいた。
私は半年ほど前から、自社の業績がある水準に達成するまではビールを買わないことにし、発泡酒か第三のビールを買うことにしている。但し、居酒屋などで飲むときや貰いものは別としているから、少し甘い決意かも知れない。
ところが最近、無性に本物のビールが飲みたくなる時がある。
先日、スーパーに行った時、「もういいか」と陳列棚のビールに手がでかかった。
そこへ、30歳ぐらいの男性がすっと第三のビールを1缶持って行った。続いて中年の女性が第三のビールを1缶買い物かごに入れた。
私はそれを見て、ビールはやめて第3のビールを1缶取り、レジに向かった。
ただそれだけの出来事であるが、世間の節約思考が感じられると共に、「欲しがりません、勝つまでは」という思いを新たにした。
お知らせ
第三のビール
先週を振り返って
先週は、講演会や懇親会、社内外の会議などが多い週だった。
火曜日は、13時から中小企業家同友会の正副代表理事・支部長会議。
15時30分からトマトクラブで、旭山動物園の小菅名誉園長の講演と懇親会。小菅名誉園長は閉園の危機に立った旭山動物園を立て直された方で、学びの多い講演だった。
懇親会では、次の予定があったので、好きなビールは飲まず、ウーロン茶を頂いたが、多くの方とお話をすることができた。
18時30分頃、懇親会会場を退出して、19時から始まる中小企業家同友会新入会員を対象としたオリエンテーションに参加し、同友会の説明に加わったり、同友会バッチを新会員に手渡したりした。
水曜日は、午後18時から営業会議。営業部と課長以上の役職者が参加し、現在の目標に対する進捗状況や「お客様の声」の報告、及び今後の対策などについて話し合った。
木曜日は、18時から同友会新春講演会の実行委員会。当日(今月25日)のプログラムや役割分担などが確認された。
19時からは、来年3月3日~4日に岡山で開催が予定されている「中小企業問題全国交流会」の実行委員会があり、同大会の岡山同友会としての位置づけや意義、PRについての討議が行われた。
金曜日は、13時30分から同友会の規約についての会議。
17時からは、「同友会を知る会」というオブザーバーを対象とした中小企業家同友会についての説明と体験報告の会があり、これに参加した。
20時からは、当社の社員が中心となって運営されている「厚生会」の総会と親睦会があり、前年度の会計報告などの後、今年度の会長を始めとする役員が選出された。
先週は、上記の行事を予定に入れながら、実務や来客の応対などを行ったが、多くの方のお話を聞くことができた。また時間が限られていると業務に対する集中力が増して、充実した週だったように感じる。
何事も、終わりの時間を決めて取り組んだ方が、中身の濃い時間になる。計画を立て、本気でこれに取り組むことが大切であるという当たり前のことであるが、自分をある程度追い込んでいないと、忘れやすいことでもあると思う。
個人経営の家電屋さん
昔住んでいた岡山大大学北にある電気屋さんから、地デジ用アンテナやテレビを購入し、昨日取り付け工事等をしていただいた。
以前、自分でベランダに取り付けていたBS用のアンテナも屋根に付け替え、配線も地デジと同じケーブルで使えるようにした。
昼過ぎから工事を始めたが、それまで使用していたケーブルが使えなかったということで、ケーブルも新しく配線したため、地デジを見ることができたのは、午後6時ぐらいになった。
テレビの値段だけを見ると、家電量販店の方が安いし、いろんなメーカーのテレビを実際に見て買うことができる。
これが、量販店の強みであると思うが、今回個人の電気屋さんで購入したのは、前もこの店でアンテナ工事をやってもらったのと、昔からよく知っていて、相談し易く安心だという理由である。
言い換えれば、人間的繋がりと、自分の家のことをよく知ってくれているという安心感、信頼感からだ。
自社の事業を振り返ってみても、このことは中小零細企業が生き残るには、大切にしなければいけないことだと思う。
今日の朝刊一面
今日の朝刊一面は、「小沢氏関係先を一斉捜査」と、「日航CEOに稲盛氏」という見出しが上にある。
日本経済新聞によると、稲盛氏と小沢氏との親交は深く、92年に小沢氏が稲盛氏の母親の葬儀のため鹿児島まで弔問に訪れたのをきっかけに、時折会食するようになったという。
小沢氏は政治の剛腕、稲盛氏は経営のカリスマ的存在で知られていいる実力者で、両氏から学ぶことは多い。
それが、叩かれる人と、押し上げられる人という感じで朝刊に掲載されている。
この違いは何だろうか。
運とか成り行きによる結果だけではないような気もするが、それはともあれ、両氏の今後の行動と活躍に期待したい。
シニアは何歳から?
今日の日本経済新聞『日経プラスワン』に、『大人、シニアは何歳から?』という見出しで、ネット調査の結果が掲載されていた。
これによると、中高年と思う年齢は、40代前半は30%であるが、40代後半では55%となり、40代半ばにひとつの境目があるようだ。
シニアと思う年齢は、50代後半では42%、60歳以上となると67%となり、私も多くの人がシニアと思う年齢になった。
先日、新春セミナーの誘いで電話いただいたOさんは、今年67歳になられるそうだが、非常にお元気だ。Oさんに、
「私も昨年60歳になりましたが、この年齢になると時々しんどいと思うことがあります。」
というと、Oさんは、
「年をとったからしんどいとか、年齢と共に衰えていく、なんてことを思ってはだめだ。60歳の時より70歳になった時の方が上になっていなくてはいけない。」
と言われた。
Oさんの言われる通りだと思う。
生涯、より以上を目指していこうと思う。
仕事始め
年末年始の休みが終って、今日は仕事始め。
朝礼の後、年始の挨拶回りのためのミーティングを行い、営業部と、時間の都合がつく技術系社員が、県下に散って行った。
今日から、内業者と営業部の始業時間を午前8時から8時30分に変更した。
理由は、内業者や営業部は午前8時からの30分より、午後5時からの30分のほうが忙しい日が多いからだ。
なお、現場へ行く者は、現場へ着くのがあまり遅くなると都合が悪いので、今まで通り午前8時からの始業である。
また、昼休み以外の休憩はバラバラに取ったり、休憩せずに黙々と仕事をしている者がいるため、就業規則通り午前10時からと、午後3時から9分間(0.15時間)取り、他の時間は業務に集中するよう通達した。
不況時には、好景気の時には見えなかった非効率な部分が見えてくるので、会社を変えていくにはチャンスだと言える。
今年は、昨年にも増して厳しい年になりそうだという見方が多いが、経営指針を基軸に、より科学的な経営と実践を重視していこうと思う。
仕事納め・忘年会
今年も残りわずか。
昨日は当社の仕事納めで、全体会議、大掃除、忘年会を行った。
12月で、当社の決算年度で4カ月、3分の1が過ぎる。
全体会議では、この間の全社業績と今後の取り組み、経営課題等を私から発表した。
その後、各部門長から各部門の業績と今後の目標達成に向けての取り組みを発表してもらった。
午前10時よりで大掃除。この一年間の反省をしながら床、トイレ、車両などの他、換気扇やブラインド、蛍光灯等、普段あまり掃除していない所も念入りに磨きあげた。
午後4時から忘年会。
忘年会は、例年は会社から比較的近い温泉旅館で行っているが、今年は経費削減で、自社の会議室で行うことにした。
惣菜や弁当を作っている業者に、料理とセッティングを依頼した。
会議机にテーブルクロスが掛けられ、和食を中心とした料理が並べられると、忘年会らしい雰囲気となった。
忘年会は、司会は今年入社したT君、乾杯は当社で一番勤続年数が永いKさんの音頭で始められた。
わが社の今年の重大ニュースなどで盛り上がるなか、午後6時過ぎに
「今年は当社にとっても厳しいであったが、経営理念にもある『地質に関する技術を通じて、お客様に安心を提供していく』という方針に間違いはない。社員も優秀な方が揃っている。ただ、当社に欠けているのは目標を達成しようという執念だ。来年はさらに厳しい年になることが予想されている。来年は、必ず目標を達成するという執念を持って、全員力を合わせて頑張ろう。」
という副社長の閉会の挨拶で終了した。
自社で行う忘年会は今年が初めてであったが、会場までの移動の手間がないし、費用は昨年の半分以下。
料理のメニューや味、量も満足で、残った料理は、業者の方が用意してくれた折り箱にいれてお土産として持って帰ることができた。
自社で行う忘年会もなかなか良いものだと思った。
ただ、飲酒運転は自社で行う場合に限らないが、絶対しないよう厳重に注意しておく必要がある。
来年度公共事業6兆円割れ
今日の日本経済新聞朝刊に、「公共事業6兆円割れ」という記事が掲載されている。
これによると、2010年度予算案で、公共事業費の削減幅が過去最大の1兆円を上回り、6兆円を割り込む水準で、公共事業費は1978年度以来32年ぶりの低水準となる。
記事の解説によると、これは「コンクリートから人へ」を掲げる民主党政権が公共事業の削減を急ピッチで進めた結果で、子ども手当や高校授業料の無償化を通じて、家計に直接届けることで、個人消費を喚起し、景気を刺激するのが民主政権の経済政策基本姿勢だ。
しかし、一定の雇用創出などが見込まれる公共事業の削減を埋め合わせるほどの景気下支え効果は期待できないのが実態で、雇用や所得環境が厳しい中、家計支援策を拡充しても、消費に回るのは一部にとどまる公算が大きく、短期的には公共事業の削減が「二番底」リスクがくすぶる景気に水を差す懸念があるという。
今日は冬至。 日は今日を境としてだんだん長くなるが、景気の境はまだ見えてこない。
大事をなさんと欲せば小なることを怠らず
先日、日本創造教育研究所から22TTという長期セミナーの最終講座で、田舞代表が講演された時のCDを送っていただいた。
この講演は、次の言葉で結ばれていた。
大事をなさんと欲せば、小なることを怠らず勤(いそし)むべし、小積もりて大となればなり。凡(およ)そ小人の常、大なる事を欲して、小なることを怠り、出来難き事を憂いて出来易きことを勤めず。夫(そ)れゆえ、終に大なる事あたはず。夫れ大は小を積んで大なる事を知らぬ故なり。
これは、二宮尊徳の「積小為大」の教えであるが、世の中の先行きに一抹の不安が感じられる現在、何か元気づけられる思いがした。
「出来難き事を憂いて出来易きことを勤めず」
というところが、特に心に残った。
まず、できることを確実にやっていくということを忘れないようにしようと思う。
連鎖倒産懸念消えず
「連鎖倒産懸念消えず」、昨日の山陽新聞朝刊の穴吹工務店倒産に関連する記事の見出しである。
穴吹工務店は、数年前までは優良企業のイメージを私は持っていたが、倒産するときはあっという間だという印象を受けた。
時代の変化に対応できなかった結果だろうと思う。
山陽新聞によると、同社への債権を有する企業は2千社を超え、中小の下請け業者も多く、連鎖倒産の懸念は消えていない。香川県内では、穴吹工務店との取引が売上高の3~5割を占める企業が少なくとも10社あるという。
会社が倒産すれば、社会的に大きな迷惑をかける。
会社を倒産させないというのも、経営者の大きな社会的責任のひとつだ。
企業の規模に関係なく、たとえ細々とでも利益をだし社会に貢献して、存続し続けている企業の経営者は立派だと、倒産の情報を見るたびに思う。
好不況に関係なく、まず目指すのは事業の拡大ではなく、強靭な経営体質だ。