お知らせ


不況を乗り切るというより会社を変える

2009/11/17 社長ブログ

 先日送られてきた雑誌の付録のCDで、ある経済評論家が、民主党政権に代って長期的には景気が回復するにしても、短期的には景気回復どころか悪くなる可能性が高いという趣旨のことを述べていた。

 いつ回復するかあてのない景気と考えて、『頑張ってこの不況を乗り切ろう』という姿勢より、この不況を切っ掛けに、時代の変化にあわせて会社を変えていこうという姿勢で、経営にあたった方が良いと思う。

 とは言っても、経営には変えるべき所と、変えてはならない所がある。
 そこで大切なのが、時代の流れを的確に捉えて、本質を見抜き、経営理念に基づいたぶれない経営ということだと思う。

行政刷新会議と社内経費削減

2009/11/16 社長ブログ

 行政刷新会議の事業仕分けで、激しい議論の様子が報道されている。
 会社の経費削減も同じであるが、その趣旨や目的については、多くの賛同を得られても、細かい仕分けや実行の段階に入ると、反発する人が出やすい。

 これは、遠くの物は同じような見方ができても、近くになると見る人の位置によって見る角度が異るため、全員同じようには見えないのと似ていると思う。
 また、具体的な段階に入ると、損得の判断も入りやすい。

 会社の経費削減にしても、具体的に削減事項を決め、実行の段階に入ると、「ここまでやるのはやり過ぎだ」とか、「これくらいはいいだろう」という意見がでてくる反面、「これくらいは当然削減してもいい」とか「これは自己負担でも当然だ」という意見もでてくる。
 「社長が決めて、どんどん実行に移していったらいいと思う」という意見もでる。

 全員の賛同を得ることは難しいと割り切って、どんどん経費削減を実行していけば、反発を感じている社員はモチベーションが低下しやすい。従って、コミュニケーションを十分図ることが大切だと感じている。

 また、経営理念に立ち返り、「本当に大切なものは何なのか」「我々は何を目指しているのか」を再確認し、判断基準のものさしを明確にして、全社員に周知することも重要なことだと思う。

サイクリング その4

2009/11/14 社長ブログ

 今日は、かねてから計画していた今年最後と思われるサイクリング。
 しかし、昨日からどうも体調が思わしくない。微熱があり、喉に軽い痛みとだるさを感じる。風邪ではないと思う。たぶん疲れと扁桃腺炎だろう。
 サイクリングの目的地は、前回行った粟井温泉。遠いし、温泉に入れるような体調ではないので、今回はやめておこうと思ったが、サイクリング仲間と相談した結果、目的地を御津に変更して参加することにした。

 10時に旭川の中原橋北にあるコンビニに集合。参加者は、YさんとTさんと私の3人。
 大原橋を渡って、旭川の左岸側を走る県道81号線を北上することにした。この道路は、途中幅員1.7mとかなり狭い箇所があるためか、車の通行量が少なく、走りやすい。多少起伏があるが、自転車道としては穴場である。

 途中休憩を重ねながら、11時半頃御津支所付近に到着。ここから、県道31号線を3km程度行った所にある、玄びしというそばの店で、昼食をとることにした。
 玄びしでは、ざるそばと天丼がセットになったものを注文した。そばが美味しかった。

 店を出ると、となりの土産店に、今日はおかやま御津ふるさとフェスティバルが御津スポーツパークであるので、そちらで営業しているという趣旨の貼り紙がしてあったので、御津スポーツパークへ行くことにした。
 御津スポーツパークは、そば店からさらに1.5kmほど県道31号線を西へ行った所にある。

 御津スポーツパークでは、舞台で踊りなどのショーが繰り広げられ、屋台では、地の特産物や空揚げ、焼きそば、牛串など、いろいろなものが販売されていた。
 私は、串に刺した鮎の塩焼きを食べた。頭や骨まで食べることができた。大変美味しかった。缶ビールを飲みたかったが、帰りのことを考えて、自制する。

 13時半頃御津スポーツパークを出発し、休憩しながら15時頃自宅へ帰った。

 ところで、体調不良についてであるが、昼食の頃には、体調が悪かったことなど、すっかり忘れていた。
 たぶん、ストレスが体調不良の要因になっていたのだと思う。自転車に乗ることによって、ストレスが発散され、体調も良くなったという感じだ。
 サイクリングは、体にも精神的にも良いものであると、身を持って実感した。

俳句

2009/11/12 社長ブログ

 先日自転車で行った粟井温泉で、Mさんが『一句詠もう』と言われたのを切っ掛けに、俳句に少し興味がでてきた。
 といっても、俳句については、言葉を 五 七 五 にあてはめるのと、季語を入れることぐらいしか知らない。

 しかし、俳句の良さは感じていた。
 あの短い言葉のなかに、その場の風景がスナップ写真のように浮かびあがってくるのが良い。
 季節のなかに、日常の風景を素朴に捉えているところが良い。
 そのなかに、作者の気持ちが微妙に感じとられるところが良い。

 俳句の良さはなんとなく分かっているが、いざ一句詠もうと思っても、なかなか詠めない。
 そこで、今の気持ちを素直に表してみると

 夜は更けて一句詠もうと気はあせり

 季語がない。
 川柳に近いだろうか。
 よく分からない。
 そこでもう一句
 夜も更けて日記書く部屋ひえびえと
 
 ひえびえと という冬の季語を入れ、まだストーブをだしていない初冬の部屋が、夜が更けるにつれて、だんだんと冷え込んでくるのを表現してみたつもりであるが、どうだろうか。
 自分ではまずまずと思うが、まったくの素人なので、いいのか悪いのかさっぱり分からない。
 これからぼちぼち勉強していくつもりである。

低価格への挑戦

2009/11/08 社長ブログ

 先日、建築会社経営者で一級建築士のMさん、土木設計技術士のGさん、複数のレストランを経営されているYさん、そして私の4人で、岡山市内にある居酒屋にて、晩秋の夜の酒を酌み交わした。
 話題は、共通の趣味になりかけている自転車と、昨今の経営に関すること。

 MさんとGさんは、建設関連業で共に現在不況の真っ只中にある業種であるが、二人とも多くの受注を抱え、かなり忙しいらしい。
 Gさんは、依頼していただける仕事は断らない方針であるが、もうどうにもならず、先日やむを得ず大きな仕事をお断りしたとのこと。

 二人の共通点は人柄が良く、その人格が滲み出ていて、どう見ても、人を騙したりするようには見えず、顧客に安心感を与えていると思う。
 そして、もうひとつの共通点が、会話の中から明らかになってきた。
 それは、基本的にお客様の言われる価格で受注しているということである。
 「材料がいくらで、工賃がいくらで、それに経費と利益を上乗せして価格を決定し、『この価格でないと受注できません』なんてことを言っていたら、今では話にならない。お客様が『この価格でやっていただきたい』と申されたら、それでやるように考え、工夫して仕事をし、利益をだすように努力している。」
と、Mさんは言われた。
 MさんやGさんの人柄を知っている顧客は、『安い価格で仕事を依頼しても、手を抜いたりすることを絶対しない会社だ』と、信頼して仕事を発注できるから、仕事が集中していると思う。

 Mさんが言うように、以前は、材料と工賃に経費と利益を上乗せして価格を決めていた。ようするに自社の都合により価格を決定していたが、今はこれが通用しない時代になっている。
 現在は、市場により価格が先に決定し、その価格で必要な品質を確保しながら、収益を確保していかなければならない。
 
 話は変わるが、先日Yさんが経営する洋食店で昼食をとった。コーヒー、スープ、カレーがお代わり自由で、料理の内容も良く、かなり割安感があり、店は繁盛しているようであった。
 「今の時代だから、できるだけ安くして、満足していただけるよう努力している。」
というようなことを、Yさんは言われていた。

 最近まで、自社の技術や商品を安売りすることに抵抗感があったが、
 『お客様の立場に立って、必要なものを必要な品質で、できる限り安く提供することも、現在必要とされている技術力であり、経営力でもある』
というように考え、低価格で提供させていただくことに挑戦していくことも必要なことだと、大不況の中を生き生きと働いている二人の技術者と、レストラン経営者の話を聞いて思った。

経費削減は企業にとって永遠の課題

2009/11/05 社長ブログ

 今日、市内にある金融機関を訪問させていただいた。
 その時の雑談で、最近決算があった企業はほとんどと言っていいほど赤字で、今黒字なのはよほど業績のいいところか、粉飾決算を行っているところだろうと言われていた。
 やや誇張して話してくださったにしても、地元の中小企業の業績がかなり悪化していることには間違いないと思う。

 経費削減にしても、たいていの企業が、これ以上削減の余地がないと思われるほど徹底して経費を削減しているとのこと。
 このような話を聞かせていただいて、当社は経費削減にたいしてかなり遅れていると思った。
 
 この非常時とも言える大不況のなか、経営で最優先すべきものは、社員の生活を守ることと、会社を存続させることだ。
 そんな思いで、営業部長に
「不況は、会社の無駄を徹底的に省くいいチャンスですね。」
と、ピンチをチャンスに変えたつもりでいったら、
「社長、経費削減は好不況に関係なく、いつも実施していかなくてはいけない永遠の課題ですよ。」
との答えが返ってきた。
 どうやら、経費削減に対して遅れているのは、会社ではなく私自信だったようで、大いに反省しているところである。
 ただ、経費削減は否定的に取られやすいので、社員主導で実施していった方が望ましいと思う。
 上杉鷹山、二宮金次郎、山田方谷等の歴史上の人物をはじめ、現代の著名な企業家たちも、財政や業績の立て直しは経費削減を徹底し、『出る』を制しながら『入る(収入)』を図っている。
 積小為大、1億円は1円の積み重ねの精神で、全社で学び、協力しあいながらムダを省き、増収を図っていきたい。

2009年度上半期法人税赤字

2009/11/03 社長ブログ

 今日の朝刊に、法人税収が赤字との記事が掲載されていた。
 これによると、2009年度上半期(4月~9月)の法人税は、還付金が税収を上回り、1.3兆円のマイナスになった。
 上半期で法人税が還付超過となったのは、比較可能な1960年度以来初めて。
 所得税や消費税も前年同期を下回ったということである。

 還付金の急増は、急激な景気悪化とその厳しさを示している。
 ここまで景気が冷え込んでいたままでは、日本の国が凍りついてしまうような気がする。

 今、政府に一番望むのは、早急な景気対策だが、民主党は景気対策を最優先とはしてないようだ。
 企業を経営するものとしては、現在の状況が続くものとして、より一層企業体質強化に没頭していかなければならないと思う。

電子マネー

2009/11/01 社長ブログ

 昨日の日本経済新聞『日経プラスワン』に、電子マネーが取り上げられていた。
 これによると、電子マネーを使う理由は、『買い物で、小銭を用意する必要がなく、支払いが簡単だから』というのがトップで、70.6%となっている。
 私も、同じ理由で電子マネーを利用している。
 コンビニやスーパー等で買い物をする時に、小銭を扱わなくてもよく、支払いも速い。
 特に、電車を利用する時は、料金を調べて切符を買う必要がないし、バスの時は、小銭に両替する必要もないので、便利で使い勝手が良い。
 日経プラスワンの、『カードタイプの電子マネーで利用に困ったことは?』という質問に、『使える店が少ない』という回答が、23.9%あった。
 これは私も感じていて、まだ現金を持ち歩かなくてもいいというほど普及していない。
 しかし、最近では、マクドナルドも電子マネーが利用できるようになったし、そのうち利用できる店が増えてくると期待している。

 技術の進歩で、生活の便利さは確かに向上している。
 技術が、便利さを追求した社会づくりに貢献していることは感じるが、失業率が最悪となるなど、技術の発達が国民全体の豊かさに通じていないのは何故だろうか。
 やはり、利益追求のための技術と経済になってしまっているせいだろうかと、電子マネーについて考えているうちに思ったが、私の考え過ぎだろうか。

岡山県中小企業家同友会第18回教育講演会

2009/10/31 社長ブログ

 昨日、岡山県中小企業家同友会が主催する教育講演会が開催された。
 同友会の教育講演会は毎年実施され、費用はパンフレットの広告料で賄われるため、入場料は無料である。
 昨日の講師は、神戸大学名誉教授で、大阪千代田短期大学学長の広木克行氏。

 昨日は、岡山駅15時56分着の新幹線で到着される講師を、同友会事務局長と副代表理事と私の3人で岡山駅までお迎えした。
 副代表理事の乗用車で、会場のロイヤルホテルへ到着。
 この後、夕食をご一緒させていただきながら、いろんな話を聞かせていただいた。役得である。

 18時30分から、講演会が開催された。
 講演内容は、現在の子供や若者の現状、子育てに関する事などで、非常に内容が深いわりには分かりやすく、居眠りをしている人は見渡す限りではいなかった。
 講演会の入場者数は、約800名。
 講演会終了の後、別室で参加希望者による懇談会が行われた。
 懇談会は、7テーブル、各テーブル約8名で、テーブル毎に講演会の感想や講師への質問がだされた。
 質問の回答で、
「褒めて育てとよく言われるが、『褒める』ということには2通りあり、ひとつは、『自分がやって欲しいと思うことをやってくれた時,褒める』、もうひとつは、『その子の良さが煌めいた時、褒める』ということであり、褒めて育てるという意味では、後の方が大切だ。」
 ということや、子供の話の聴き方など、ここでも多くのことを勉強させていただいた。
 懇談会の後は、10名ほどでホテル内にある和食店で簡単な打上会を行い、23時頃解散した。


ラジオ放送

2009/10/29 社長ブログ

 本日、午後7時から放送された岡山シティFM・レディオモモ のコトバラジオに、当社社員の竹内と出場させていただいた。
 放送局のスタジオで話すことは初めてで、講演を行った時とは違う緊張感を感じた。

 テーマは、約6千年前の岡山平野付近で、『吉備の穴海』と言われている当時の地形のことが中心であった。
 吉備の穴海に関しては、その想像図を当社の調査データ等を基に作成した竹内が解説した。

 放送室内では、パーソナリティの杉さんと加藤さんの流暢な話しぶりには、感心した。
 プロとはいえ、台本やメモや打ち合わせもなしに、話をよくあれだけ組み立てられるものだと思った。

 話すことは、書くことと違って一回きりである。
 書くことは、一度書いて気に入らなければ、何回でも気が済むまで書き直すことができる。
 特にパソコン上で書いたことは、消すのに消しゴムすらいらない。
 しかし、一度口からでた言葉は、二度と消すことはできない。
 それだけに、放送に携わる方々は、言葉を大切にしてこられたのだろうな、と思う。