日経平均株価が、26年ぶりの安値水準を付け、金融市場の混乱が実体経済を下押しする懸念が強まっているが、その裏側に潜む好材料として、原油価格の下落を取り上げた記事が、今日の日本経済新聞に掲載されていた。
これによると、原油の国際相場が、3ヶ月余りで半値弱になり、円高ドル安の影響もあって、円換算で、原油輸入価格は3分の1まで落ち込んでいる。
世界全体からみると、日本が最も原油相場下落の恩恵を受けている。
また、原油を運ぶ大型タンカーの運賃が7月以降に急落しており、まだまだ下がる可能性が大きい。
ガソリン価格は、最も高かった8月初めから15%安くなっている。
経産省によると、仮にいまのガソリン価格の水準が続けば、8月の最高値が続いたケースに比べ、家計の負担は1世帯あたり年間約2万円軽くなる計算になるという。
とはいえ、かぎを握るのは、安くなった仕入れ価格が本当に末端まで反映されるかどうかだとしている。
原油価格が下がったことが、早く消費者まで反映され、家計の負担を軽くすると共に、経営の外部環境悪化を食い止める材料になってほしいものだと思う。
お知らせ
異常相場の裏側に潜む好材料
浜坂漁港カニ食べ放題と湯村温泉散策の旅
社員が中心となって運営している厚生会主催の日帰り旅行が、25日土曜日に行なわれた。
参加者は19名で、8時に会社を出発した。
出発後すぐに希望者へ缶ビールが配られた。観光バスに揺られて朝から飲む缶ビールは格別うまい。
トイレ休憩を重ねながら、正午頃、兵庫県の日本海側に位置する浜坂漁港近くにある渡辺水産に到着。
1階は海産物売り場で、土産物の説明を聞きながら、2階の昼食会場へ案内される。
食事はズワイガニや甘エビの食べ放題。
美味しかった。満腹になった。当分カニはいらないと思った。
お土産は、スルメイカ、サザエ、甘エビ、干ガレイ。
14時頃浜坂を後にし、湯村温泉に向かう。15時15分湯村温泉到着。
足湯をして、夢千代象などをみて散策していると、公衆浴場の「薬師湯」があったので、入浴した。
入浴料400円、露天風呂もあってなかなかよかった。
16時50分頃湯村温泉を出発し、予定より約1時間以上遅れて、20時頃帰社した。
下は湯村温泉夢千代像、右向こうには荒湯、足湯場が見える。
ロシア軍クロパトキン総司令官の命令から
司馬遼太郎作「坂の上の雲」で、
日露戦争時、クロパトキン総司令官が、秋山騎兵旅団の北上を知って、シタケリべルグ中将を呼び
「もし、敵が暴進してくれば、しかも後続部隊を持っていなければ、兵力をもっと増加して、これを撃破せよ。」
という命令を下した。
これは、命令としてはいかにも弱々しく、軍の断固たる決意を表現しえていない。軍命令というのは
「敵の先進部隊を撃滅せよ。」
これだけでよい。
命令にこまごまとした付帯条件をつけると、実行するものは決断を鈍らせる。
といった内容の部分がある。
これは、仕事の命令でも同じだ思った。
同友会11月東備支部準備例会から
昨日、岡山県中小企業家同友会東備支部準備例会が開催された。
報告者は、和気町の病院長である。
医療費抑制策により、病院の経営が危機的状況になるなか、同友会に出会い、経営指針を作成し、理念経営を実践して業績が向上しつつあるといったようなお話だった。
病院等は、不況に影響されない安定した業種だと数年前までは思っていたが、国の政策により経営難に陥っている所が多いらしい。
現在、いかなる業種においても危機感を持って、経営にあたることが必要な外部環境になっているということだと思う。
このような時代、企業経営において、本当に大切なもの、必要なことを見失わないようにしなければならない。
そのためには、経営理念を成文化し、社員と理念を共有できるように努めることが必要だと思う。
今回の報告者である和気の病院長の経営理念は素晴らしい。
「地域の健康寿命日本一をめざす」という部分をはじめ、理念から地域を愛し、職員を大切にし、医療機関として向上していこうという気持ちが強く感じられる。
二宮金次郎
今日の社内勉強会で、二宮金次郎のビデオを見た。
娯楽性を排除し、研修用に作成されたビデオである。
水害で田畑を奪われ、貧困で家族がバラバラになるなかから、希望を持ち、寸暇を惜しんで勉強し、現状打破に向かって努力を続け、開墾を行って大地主になった。
この手腕を買われて、武家である服部家の再建を頼まれ、徹底した倹約で再建を成功させる。
だが、この陰には、家族の犠牲もあった。
次に、桜田藩の再建にいくが、民衆は受け入れてくれない。
民のためだといいながら、自分のために行っているのでは、と毘沙門天に指摘される。
「わが子を見捨ててなにが民のためよ。」
といった別れた妻の言葉を思い出す。
といったストーリーであったが、学ぶことは多かった。
小さなことをやり続けて大となる「積小為大」ということ。
そして、最後に和尚が、二宮尊徳にいっていた
「人間には本来自分というものはない。」
「天は無常無自性 人は一期一会 私は一所懸命」
「年々歳々報徳を忘れべからず」
これらのことを忘れないようにしようと思う。
松下村塾
10月10日に、地質調査業協会臨時総会が山口県の湯田温泉で開催された。
翌日は萩市へ行き、東光寺や松蔭神社、松下村塾などを観光した。
現在の松下村塾は、松蔭が屋敷の小屋を修理して八畳ひと間の部屋で教えいたのが、門人の数が多くなり狭くなったので、萩の町から古家を買ってきて、先生と塾生が助け合って十畳半の建増しを行ったものということである。
松蔭がここで教えたのは二年半程度であるが、伊藤博文や高杉晋作など、明治維新の功労者が多くでている。
わずか二年半で教える学問は限られていると思う。
学問を教えたから立派な人がたくさんでたというより、松蔭の志に影響されたからではないだろうか。
松下村塾
株や穀物相場等の下落について
株価の下落が続き、ニューヨークの株価は9000ドルを割ったとのニュースが流れている。
原油や穀物、鉄スクラップなどの商品相場も下落しており、とりわけ穀物相場の下落が発展途上国の食糧難緩和に繋がることを期待する。
鉄スクラップは、昨日の日経新聞によると、7月につけたピーク時の半値以下になっている。
日本の主要輸出先である韓国の買いが激減したのが主因で、韓国では建設会社の経営破綻が相次ぎ、逆に韓国が日本に鉄スクラップを売り込むという動きもあるということである。
また、中国や台湾向けの輸出が低迷していることや、日本国内でも需要が低迷していることなども、鉄スクラップ下落に影響しているらしい。
鉄スクラップの相場下落が、当社で行っている住宅地盤補強工事の材料ともなる鋼管杭の材料値下がりに早く影響してくれることを期待している。
とにかく、今いわれている世界恐慌とかにならず、世界の人々が生き生きと働くことができ、さらに地球環境的にも持続可能な社会になってほしいと願う。
株安と経済への影響
本日午前終値で日経平均株価は1万円を割り、NY株価は9千5百ドルを割り込んでいる。
昨日の日経新聞に、なぜ株安は経済に悪影響を及ぼすかという記事が掲載されていた。
これによると、個人の持っている株式の評価額が目減りすると、消費を抑えたり、住宅の購入を手控えたりする動きがでるのがその典型例。
企業や銀行も株安が進むと設備投資や融資に慎重になる傾向がある。
個人は保有株式の価格が上昇すると含み益が膨らんで計算上の資産が増えるので、強気になって財布のひもをゆるめ、逆に株安で含み損が広がると、消費を抑え、生活防衛に入るとのこと。
景気が悪くなると予想されると、株価は下がり、ますます景気が悪くなるという悪循環に陥いる。
とにかく、外部環境は悪化するという情報が多いが、景気に振り回されない経営というものを目指していきたい。
備前市方面企業訪問 と健康管理
今日は、岡山県中小企業家同友会東備支部設立準備会の関係で、午前中、備前市内の会社を訪問した。
訪問先の業種は、みそ製造、IT関係、鐵工所などであったが、それぞれの会社の顧客が、備前市内ではなく県外がほとんどだという点で共通していた。
しかし、顧客は県外でも、仕入れはできるだけ地元を利用し、少しでも地域の活性化に役立てたいということで、自分たちが生まれ育った地域に愛着を抱いている様子がうかがわれた。
岡山県の東南部に位置する東備地区は、今仮死状態みたいなものとの話も出ていたが、もしそうだとするとぜひ蘇ってほしいものだと思う。
そのためにできることは、中小企業家同友会の東備支部設立を成功させて、業績を上る企業を増やし、雇用を増やすこと。
このような志を抱いているが、どうも最近身体が怠く、元気がでない。
気になって、夕方内科の医院へいったら、血糖値がかなり上がっていた。
健康管理に少し油断をしていた。
自社の業績アップも同友会活動も志をまっとうするのも、まず健康がベース。
もっと健康管理を徹底しようと、改めて決意したところである。
経営理念の部分変更について
「事業を通じて社会に貢献し、社員の成長と会社の発展により物心両面共に豊かを得る」
というのがメインで、これを科学性、人間性、社会性の面で3つに分けている。
先月、科学性の部分を少し変更した。
「我々は、地質に関する技術を通じて、地域のお客様に安心を提供します。」
上記が変更前のもので、これを
「我々は、地質と建設に関する技術を通じて、地域社会の発展に貢献します。」
に変更した。主な変更点は、我々が取り組んでいる技術は建設に関わるものも多いということで、「建設」という言葉を入れ、さらにお客様に安心を提供しているだけではないということで、この部分を「地域社会の発展に貢献」に替えていた。
しかし、朝礼で唱和する時多少違和感が感じられたことは、以前このブログで書いた。
この違和感は変更した経営理念が慣れないせいだと思っていたが、先日ブランド戦略の勉強をしていた副社長が、
「経営理念から、安心という言葉は外せないのではなだろうか。我々が追求し、社員にいいつづけてきたことは、『お客様が安心を得られる仕事をする』ということではないだろうか。」
と問題提議してきた。
確かにその通りである。それは分かっていた。
提供するのは安心だけではなく、経済性とかコンサルティング等もあったので安心を貢献という言葉に替えた。さらに、提供するのはお客様だけではないということで、お客様を地域社会に替えた。
これが、理念を絞り込めていない感じになっていた。
そこで、経営理念を以前のものに戻すことに、今日の経営会議で決めた。
安心ということを追求していけば、経済性とかコンサルティングも含まれるし、お客様ということを追求していけば、商談相手だけがお客様ではないということにも気づいた。
ま、地質に関する仕事の延長線上で、建設関係の仕事も行っているので、新たに入れていた建設という言葉は必要はないということにもなった。
経営理念は静かに根付いていく。
できるだけ替えないほうがよいと改めて思った。
経営理念を部分的であるが変更し、考え直してまた元に戻したことにより、「やっぱりこれだ!」ということで、より深く社内に浸透することを期待している。