社長ブログ


第36期経営指針発表会

2012/09/01 社長ブログ

 当社では、新しい決算期が始まる9月の第一土曜日に、経営指針の発表会を実施している。
 この日は、協力業者の後継者の結婚式があって、招待してくださったが丁寧にお断りさせていただいた。
 それほど会社にとって大切な9月の第一土曜日である。
 プログラムは例年通り、経営指針書の本文と全社目標を私が発表し、続いて部門目標を各部門長が発表し、そのあと各社員に個人目標を発表してもらった。
 今年度の最重点課題は『付加価値を高める』である。
 目標達成にむけて、当社のコアである『地質に関する技術』にこだわりを持ち、追究し、掘り下げて、付加価値を高めていこうと思う。
 工事部門では、前年度は新工法の開発に携わった。地盤改良で悪影響を及ぼしやすい腐植土とかの影響を受けず、品質のバラつきが極めて少ない画期的な工法である。
 今年度は、この工法の普及にも力をいれていき、『日本の大地に安心を』というブランドアイデンティティを推進していきたい。

終戦の月から思うこと

2012/08/22 社長ブログ

 8月は、原爆の日や終戦記念日があって、戦争について考えさせられることが多い。
 我々の世代の親は、たいてい戦争体験者で、父母や先生たちから、戦争について体験談を直に話を聞かされて育ってきた。
 私の父は、整備兵として徴兵される前に終戦となったが、岡山市が空襲にあった時の話などは時々していた。
 義父は海軍で、乗っていた船が潜水艦に撃沈されて、漂流しているところを日本の潜水艦に助けられたとか、呉の空襲は激しかったという話などをよく聞かせてもらった。
 二度と繰り返したくない悲惨な戦争であるが、親の世代の話は悲惨な話は少なく、むしろ勇ましい話の方が多かったように思う。
 義父は、
「自分は戦争では死ぬ気がしなかったが、死を恐れビクビクしていたものはたいてい戦死している。」
と言っていた。
 やはり、『気』が大切だということだろうか。
 広島や長崎の原爆の記録映像をみると、瀕死の日本に原爆を落としたアメリカに怒りを感じるが、負けるような戦争、原爆を落とされるような戦争をした当時の日本政府にも腹立たしい思いがある。
 太平洋戦争の歴史や体験談を読んでいると、勝敗の分水嶺となったミッドウェイ海戦で敗北したのは、日本軍の油断によるものらしい。
 「真珠湾攻撃の時は、集結するまで我々軍人にも知らされていなかったが、ミッドウェイの時は、料亭の女将まで知っていた。」
という体験談もある。それまでの連戦連勝で、油断やおごりがあったと思う。
 話は違うが、福島の原発事故も油断だと思う。 
 『日本は戦争に負けない』『原発は安全だ』という神話が作られ、怠慢になっていたと言わざるを得ない。
 日本人は勤勉で優秀な国民だと思うが、たまに大ポカをするところがあるのだろうか。
 気をつけるべし。

真夏のゴルフ

2012/07/29 社長ブログ

 夏真っ盛りの7月第5日曜日、久しぶりのゴルフである。
 朝から蒸し暑く、
『今日みたいな日は、ゴルフより海水浴の方がいいかなあ。』
などと思いながら出かけた。
 バテバテは覚悟の上である。
 暑いなあと思いながらやると、集中力が鈍るせいか、アプローチ、パットが決まらない。
 これではいけない、と気合を入れる。
 3ホール目ぐらいになると暑さになれたせいか、暑さが苦にならなくなってきた。
 昔はすべて歩いてラウンドしていたが、今はカートを使用していることもあって、真夏にしては体力の消耗は感じない。
 スコアはまずまずであった。
 猛暑とか、雨とかの過酷な天候の日のゴルフは、自然をそのまま受け入れて楽しむことのできる、精神の修行みたいなものだと思った。
 ラウンド終了後、風呂へ入って汗を流す。
 爽快な気分だ。
 猛暑の日のゴルフもこれまた楽し。
 ただし、熱中症には要注意である。

消費増税

2012/06/27 社長ブログ

 消費増税法案が衆議院を通過した。
 消費税は、受注先や消費者から預かり、そこから仕入れ先等に支払った消費税分を差し引いて、消費税として納税するから、企業の負担はないということになる。
 しかし、現実は中小零細企業にとって、消費増税はかなりの負担となるところが多いのではなかろうか。
 消費増税が実施されるまでは一時的に需要が増えることが、増税後は一気に需要が落ち込むことが予想される。そこをどう乗り切るかが多くの中小企業にとっての課題である。
 また、優位な業者が、増税分を下請業者等劣位な業者に負担を強いることも懸念され、これに対する行政の監視、指導、或いは法的な規制が望まれる。
 増税するからには、公約通り福祉関係を充実させ、貯蓄に頼らなくても国民が安心して暮らせる社会を実現していただきたい。
 収入を全部納税や消費に使っても、不安なく暮らせるほど福祉が充実した社会になれば、それはそれで良い世の中だと思う。

魚の骨

2012/06/14 社長ブログ

 今日は、倫理法人会の倫理経営講演会に出席し、午後9時過ぎに帰宅した。
 昼からなにも食べていないので、お腹が空いていた。
 夕食のブリの煮つけの身を、箸で大きくつまんで口に入れ、飲み込んだ。
 すると、のどに骨がひっかかった。
 なかなかとれない。
 女房はごはんをまる飲みしろと言うが、ごはんをまる飲みしたぐらいではとれそうにない。
 サバの骨は以前にものどに引っ掛ったことがあるので、用心するがブリには小骨が少ないのと、お腹が空いていることもあって油断した。
「耳鼻科へ行かなくてはならないかも」
と思いながら、洗面所でうがいをしながらゴホゴホやっているうちに、なんとか引っ掛った骨を吐き出すことができた。
 長さが3cmほどあった。
 お腹が空いているからといって、ブリはのどに引っ掛るような骨はないだろうと思って、いきなり飲み込むと危険なのが身に染みて分かった。
 安心だと勝手に思い込んで、用心もせず、いきなり飲み込むとろくなことにならないことがあるのは、仕事や他のことでも言えるのかも知れない。

車は取扱い厳重注意の凶器と同じ

2012/05/01 社長ブログ

 先日から、大きな死亡交通事故が続いた。
 京都で歩行者が犠牲になった2件とバス事故。
 いずれも運転時に居眠り等で意識を失って、歩行者の列や防音壁にブレーキをかけずに突っ込んで、大惨事になった。
 車は扱い方によって、自分だけではなく、他人の幸せも未来も奪い取る凶器になる。
 車は非常に便利な道具であるし、ドライブも楽しいが、場合によっては人を不幸のどん底に陥れる。
 車を運転する時は、人の命をも奪いかねない取扱い厳重注意の危険な物を取り扱っているという意識をしっかり持つべきだ。
 そうすれば、居眠りなんかできないだろう。
 以上、自分にもしっかり言い聞かせる。

オートメーションが普及すれば

2012/04/12 社長ブログ

 昨日は、岡山県中小企業家同友会の同友会大学最終講があった。
 講義は岡山大学の教授が、経済の仕組みについて分かりやすく説明してくださった。
 現在の金融危機とか不況の要因のひとつは、生産能力の過剰ということらしい。
 今はあまり使われない言葉に、オートメーションという言葉がある。
 この言葉を初めて聞いたのは、まだ小学生の頃だった。自動的に物を造りだす機械ということで、オートメーションが普及すれば遊ぶ時間が増えるというような感覚だったと思う。
 しかし、現実は人手が少なくてたくさんものが造れるのだから、雇用が減る。失業者が増える。庶民の賃金は少なくなり、物を買わなくなる、あるいは買えなくなる。だから作っても売れず不況になる、というような状態になっているようだ。
 生産技術の進歩は、国民から仕事を奪い、国民総幸福度は低下していくのだろうか。
 国民総幸福度を向上させるためには、大きな政府にして、労働時間と所得の分配を調整すればいいと、私なりに思うがどうなのだろう。

中小企業家同友会 岡山大学提供講座

2012/04/09 社長ブログ

 3年前から始まった岡山県中小企業家同友会から岡山大学への提供講座は、今回で4回目になる。
 この講座は岡山大学経済学部で、「現代中小企業論~日本経済の再生と中小企業の役割」として、4月9日から7月30日までの計15回開かれる。
 岡山県中小企業家同友会は、「よい会社をつくろう、よい経営者になろう、よい経営環境をつくろう」という3つの目的に向かって、「自主、民主、連体」の精神で活動している経営の勉強と経営環境改善運動の会である。
 中小企業家同友会の理念のひとつに、「国民や地域と共に歩む中小企業」をめざすというのがある。
 中小企業白書によると、事業数の99%が中小企業で、雇用の約7割を占めている。
 従って、中小企業が良くならないと、雇用も増えないし、地域も良くならないという思いで日々自社の経営に、そして同友会活動に勤しんでいる。
 中小企業家同友会は、いわば中小企業のおやじさんやおかみさんが多い会であるが、中小企業である。
 自社の経営活動を通じて地域を良くし、幸せの見える社会をつくっていこうという志がある。
 学生が、中小企業経営者の生の声を聴き、中小企業で働く人々の生きざまを感じ取って、今後社会へ向けての志をたてるうえで役立ててほしいと思う。

建築士定期講習受講

2012/03/28 社長ブログ

 今日は、建築士定期講習を受講した。
 これは平成20年に建築士法で定められた講習で、『近年の建築技術の高度化に伴い、建築物の高層化、大規模化、複雑化等が進展し、建築基準法令の改正等も頻繁に行われるなど、これにあわせて常にその知識を更新していかなくては、業務の適正な実施を確保し得ない状況になっているため』ということで、3年毎の受講が義務付けられた。
 講義内容は、姉歯構造設計偽装問題の影響をうけて、厳格化された法令と職業倫理に関することが多かった。
 昼食は、久しぶりに家内の手作りの弁当である。
 会場で食べ終わった後、
『今、弁当を食べて済んだ。おいしかった。ありがとう。』
と、携帯電話でメールを打っておいた。
 午後からも45分間、法令に関する科目の講義があり、休憩を挟んで2時間ぶっ続けで、最近の新技術、最近の重要技術項目等の講義があった。集中力して勉強するには、私には2時間は長すぎる気がした。
 最後は、終了考査。一定の点数がなければ受講の修了が認められないということであるが、多分大丈夫だと思う。
 今回のテキストのなかの職業倫理の項目で
『建築士にとって、職業倫理とは、法を守る精神をもち、仕事を依頼した人たちのために誠実に常に最前の仕事をする心をもつこと。』
とある。
 これは、建築士だけではなく、仕事に携わるすべての人に言えることだと思う。

新年会と帰りのバス待合室にて

2012/01/21 社長ブログ

 今日は、社員が中心となって運営している厚生会の総会、新年会が、岡山市中心部にある焼肉店であった。
 食事のメニューは、焼肉のコースと飲み放題で、生ビール1杯とマッコリ7杯飲んだ。
 焼肉は、塩タン、カルビ、ホルモン、鶏モモ等で、なかなか旨かった。
 店へ偶然同時に入った予約なしの客は、
「40分待ちです。」
と言われていたから、人気がある店なのだろう。
 飲食の後に、総会が開かれ、前年度の会計報告や今後の会のありかたなど、社員間で活発な討議が行われた。
 総会が終わって、店を出たのは午後10時少し前。
 最終のバスに乗るため、バスセンターへ行くと、数人の客がベンチに並んで座って四御神行きのバスを待っていた。
 そのうちの最後尾に座っている、50代後半と思われる客は、かなり酔っているようだ。
 いったんその客の隣に座り、トイレへ行って帰ってみると、その客は横になって寝ていた。
 しばらくしてバスがきた。
 酔払った客はまだ起きないので、
「四御神行きが来ましたよ。」
と体を軽く揺すって声をかけた。すると
「四御神行き来ましたか。ありがとう、ありがとうよ。」
といって起きた。
 先にバスの方へ歩き振り返ると、その客を30代位の男性が親切に腕を支えて歩いていた。
 酔った客は、支えられながら千鳥足で
「ありがとう、ありがとうよ。」
を繰り返してバスに乗った。