40年の年月が流れて
昨日、高校時代の友人に久しぶりにあった。
ひとつ年上で、先日会社を一旦定年退職し、同じ会社に再就職したとのこと。
気がつけば、高校を卒業してはや40年の年月が流れ、同じ年代のサラリーマン
は定年の時代。
年月のたつのは速いもので、一緒に奉還町をぶらぶらして喫茶店へ行ったり、
石川達三や野坂昭如などを語ったのがついこの間のような気がする。
いや、しみじみと人生を振り返るにはまだ早すぎる。
仕事の上でも人生のうえでも、これからが本番。
特に、我々のように中小企業の責任者は終わり方にすべてがかかっている。
「終わりよければすべてよし」である。
蟹工船
小林多喜二の「蟹工船」を一気に読んだ。
社会の底辺で生活する出稼ぎ労働者を安い賃金で雇用し、函館から出発した蟹工船「博光丸」。蟹工船は、航海法も工場法も適用されない法の網をくぐった船で、そこでは人を人とも思わないような扱いで労働させられ、その利益は船の持ち主である資本家に吸い上げられる。過酷な働条件に労働者たちは団結して立ち上がり、ストライキを決行する。そこへ駆逐艦が現れる。労働者たちは、国家は国民の見方だと思っていたが、水兵にストライキの代表者たちが連行され、国家も自分たちの見方ではないことを知る。
といったような内容であったが、現在格差社会やワーキングプアと言われている貧困労働者が当時と似ているということで、注目されているらしい。
昨日より今日、今日より明日がよくならないといけないのに、時代はどちらへ向かっているのだろう。
真に日本が良くなるには、労働者の80%が働く中小企業良くなる必要がある。
そのためにも、中小企業家同友会が取り組んでいる「中小企業憲章」制定が望まれる。
公共投資
先日、トマトクラブで紺谷典子(ふみこ)氏の講演に出席させていただいた。
講演のなかで、「財政難の根源のように言われた公共事業を削減して久しいが、財政は少しも良くなっていない。財政難に陥ったのは、公共事業のせいではなく政策に問題があるからだ。」といった意味のことを言われた。
振り返ってみば、公共事業はピーク時の半分に削減されているし、大企業を中心に景気の良い時代があったのに、財政がよくなったということは聞かれない。
公共事業に使われるお金は、受注会社を通して、下請会社や納入業者、そしてそこで働く社員さんや職人さんに回って使われ、これにより国の経済が活性化していくのだから、国としては使ったお金が無駄になるということいはない。
無駄なのは、する仕事がない時間。
人が動き、商品が移動することが多くなることによって景気は良くなるのだから、公共事業が増えることを期待し、官公庁からより多く公共工事が発注されることを訴えていってもよいのではないだろうかと思った。
また、公共工事によって道路がもっと整備されれば、車の走る距離がより短くなるし、ブレーキを踏む回数も減るので、CO2の削減にもなり、地球の温暖化防止にも貢献できるのではないだろうか。
顧客満足は社員満足から
昨日、岡山県中小企業家同友会の例会があり、報告者は土井代表理事で、私が座長。久しぶりに例会に関わったこともあり、不手際も多く反省している。しかし、土井代表の報告は素晴らしかった。
土井代表の旭東病院では、経営理念を反映させて職員さんの幸せとやりがいを重視した運営をされ、これが心配り豊かな顧客(患者)の満足に繋がり、さらにこのことが今日の旭東病院の発展に繋がっていると感じた。
社員満足なくして真の顧客満足はありえない。
現在の厳しい経営環境のなかで会社を維持発展させていくには、全社員が幸せでやりがいのある職場環境を目指すことが大切だと改めて思った。