社長ブログ


企業の社会的責任と雇用

2008/09/29 社長ブログ

 最近中小零細企業の倒産がまた増えているように感じられる。
 景気には当然波がある。当社の業種も比較的景気の影響を受けやすく、忙しくなったり、暇な時期があったりする。
 景気がよく、仕事量が増えれば雇用して社員数を増やしたくなる。
 しかし、景気が悪くなり仕事量が減れば、社員数を削減できるかといえば、それはできない。
 景気がいいとき人を増やし、悪くなれば人を減らすやり方は、人を中心とした経営、人間尊重の経営とはとてもいえない。
 計画的な社員の採用に基づいて、市場を開拓したり商品を開発していかないと、人を中心とした経営とはいえないし、これからの時代に発展は望めないと思う。
 雇用を守ることは、企業の社会的責任と考える。
 「会社を発展させることによって、自分もよくなろう」と自己実現に向かって頑張っている社員を裏切れない。
 中小企業家同友会の冊子「人を生かす経営」に述べられている 「いかに環境が厳しくなろうとも、会社を維持、発展させる責任が経営者にはある」ということを深く感じると共に、決意を新たにして自社の経営に臨むところである。
 

雨宿り そして外部環境を考える

2008/09/26 社長ブログ

 朝6時すぎから30分程度、愛犬クロの散歩に行くのが毎日の日課になっている。
 今朝もいつもの通り、6時すぎに家を出た。
 出るときは曇っていたものの雨は降らないだろうと思い、傘を持たなかった。
 それが10分ほどして、突然雨が降り出した。
 走って帰ろうかと思ったが、激しく降るので農業倉庫の庇の下でクロと一緒に雨宿り。
 しばらくすると少し小降りになったので、帰路に向かうとすぐにまた激しく降り出した。
 今度は、民家の車庫の庇の下で雨が止むのを待つ。
 すぐに止むだろうとの思いに反して、より激しく降り出した。
 雨は車庫の屋根でザーザーと音をたて、樋をつたって水路へ激しく流れている。
 雷まで鳴り出した。
 こんなことなら濡れても、走って帰っておけばよかったと思った。
 路上の雨は水しぶきとなり、風に吹かれて水煙となっている。
 小さなカエルが路上をぴょんぴょんと跳ねてこちらへやってくる。
 もう7時になっているが人通りはない。
 付近の駐車場から通勤に向かう車が出て行った。

 雨が少し緩んだので、クロの綱を引いて急いで帰った。
 帰ると妻が玄関先でタオルと傘を持って立っていた。
 向かえに出ようと思っていたらしい。
 帰ると妻は「大変だったねえ。」と言って、タオルでクロを丁寧に拭いた。
 私は洗面所のタオルで濡れた頭を拭き、妻が差し出してくれた新しいシャツに着替えた。
 
 通勤のために玄関を出た時には、雨はすっかり止んでいた。
 路上や草木は、雨に洗われてとてもきれいになっていた。

 雨がふれば傘をさす。経営でも同じだという。
 でも、傘をさせない場合だってある。
 そんな時、外部環境がよくなるのをじっと待つか、それとも打って出るか、判断を要する場合がある。
 雨ならいつか止む。
 しかし、現在の建設関連業の外部環境は、良くなるのを待っている方が、行き詰まる確立が高いと思う。
 なにか手を打つ必要がある。
 今年度の経営指針で「市場と付加価値の創造」を取り上げている。
 今週の土曜日は戦略会議だ。

大阪府中小企業家同友会50周年

2008/09/22 社長ブログ

 先週の金曜日、大阪府中小企業家同友会50周年記念行事が、シェラトン都ホテル大阪で開催され、1000名を超える参加者で、同友会の全国大会なみの規模であった。
 13時から、大阪同友会2008ビジョンが発表され、「ほんものの企業づくり」や「企業と地域を支える同友会」などのビジョンテーマと内容が発表された。
 その後、経済評論家 内橋克人氏の「共生の大地 生き続ける日本型自営業」と題する記念講演が行われた。
 16時10分から分科会。私は「自ら創造だそう!~変化に向き合い、本当に必要とされる会社になる~」というテーマの第3分科会に出席した。
 テフロンコーティング等を行われている会社と、袋等を生産されている会社の社長の報告があった。どちらの会社も常に時代の変化に対応し、顧客の声を聴き、技術開発、商品開発に取り組んでいる素晴らしい会社で、大変勉強になった。
 19時より記念式典、記念パーティが開催され、来賓の方々の挨拶のあと、乾杯が行われ、懇親会に入った。
 21時頃会場を後にし、22時前の新幹線で帰岡した。

ビジネス交流会

2008/09/18 社長ブログ

 今日は、信用金庫主催のビジネス交流会に参加してきた。
 参加企業は約400社で、一通り全部のブースを見て回った。
 電動式の三輪車や淡水魚と海水魚が同じ水槽で生息できる水など、珍しいものや興味深い商品がPRされていた。
 岡山県という限られた地域に多くの業種があることにも驚かされた。
 取引先や受注先の拡大が、ビジネス交流会参加の主な目的であったが、新商品開発の参考にもなった。
 また、商談もさることながら、日頃なかなかお会いできない方にお会いすることができたり、なつかしい方に会うことができたりで、楽しく有意義な時間を過ごすことができた。

経営理念の一部変更

2008/09/17 社長ブログ

当社の経営理念は
「事業を通じて社会に貢献し、社員の成長と会社の発展により物心両面共に豊かを得る」
というのがメインで、これを科学性、人間性、社会性の面で3つに分けている。
今期、科学性の部分を、時代の変化と会社の実態に合わせて少し変更した。「我々は、地質に関する技術を通じて、地域のお客様に安心を提供します。」 
上記が従来のもので、これを新しく
「我々は、地質と建設に関する技術を通じて、地域社会の発展に貢献します。」
に変更した。主な変更点は、事業領域が「地質」から大きくぶれないようにこれからもしていくものの、我々が取り組んでいる技術は「建設」関わるものも多いということで、「建設」という言葉を入れたのと、提供するのは安心だけではないということで、「安心」を省いた点である。
 大きな変更ではないと思っているが、朝礼で唱和するとき、慣れていないせいもあってか、多少の違和感みたいなものが感じられる。
 経営理念の科学性の部分は、時代の変化と企業の進むべき方向にずれが生じて来ている場合で、変更した方がよいと判断される場合は、変更すべきだと思うが、経営理念は企業文化の一部ともいえるので、変更はできるだけ最小限に止めることが望ましいと感じた。

社外研修

2008/09/12 社長ブログ

 明日は、久しぶりに社外で、地質に関する講師をさせていただく。
 日頃、技術的な実務から遠のいていた私には、地質に関する知識を思い出したり、勉強したりするするいい機会である。
 今年度は、社外セミナーを積極的に行うよう方針づけ、社員にも講師の機会を多く与えていきたい。
 これが、顧客にとっても、社員にとっても、会社にとってもいい方向にプラスになると思う。

 下は現在岡山平野が位置する所の約6000年前の様子。
 当時は海面が現在よりも高く、岡山平野のほとんどは吉備の穴海と呼ばれる海であった。

新商品・新サービス開発

2008/09/11 社長ブログ

 今日は早くも木曜日。今週になってブログを全然書いていないのに気づいた。
 今週は、経営指針発表会準備のため、ためてしまっていた諸々の仕事の処理と、新商品・新サービス開発の構想を考えていた。
 新商品・新サービス開発。今期経営計画の一つである。
 どんな商品でも長さの差はあれ寿命はあるといわれている。
 新商品開発や人材育成は、常にやり続ける必要がある。
 時代の変化が著しい近年では特に必要なことだと思う。
 現在の商品・サービスが行き詰まってからではもう遅い。

経営指針社内発表会

2008/09/06 社長ブログ

 本日、経営指針の社内発表会を行った。
 お客様は顧問税理士事務所のM所長と当社担当のS氏。
 最初に私が、経営指針の本文である経営理念、経営方針・戦略、経営計画を90分発表した。
 この後、M所長から「家が傾く原因が地盤の内部にあるのと同様に、会社が傾くのも会社の内部に原因がある場合が多い。この経営指針書を柱として、強靱な企業体質を作っていただきたい。また、目標は目的を達成するまでの通過点である。目標は必ず達成しなければならない。」とのお言葉をいただき、他の顧問先でも経営指針発表会に招かれているからということで、退出された。
 この後、副社長から32期部門目標設定アウトラインの説明があり、各部門長と部員から、部門目標個人目標の発表を、質問をうけながらひとり約10分間づつで、16時まで行った。
 この後S氏は、「この会社は優秀な方が揃っている。だから、もう少し利益がでてもいいはずだ。今期はコストを常に意識して、目標の利益を達成するように。」との感想と意見を述べられ、お帰りになられた。
 今期の経営指針書は、かなり科学的に掘り下げたものになった。
 科学的な運営を行い、全員で目標を達成して、ビジョンへ向けて、一歩前進したい。



首相の退陣

2008/09/02 社長ブログ

 昨日の夜から、マスコミは福田首相の退陣を大きく取り上げている。
 私は政治評論家ではないから、このことをどうこう言う気はないが、「組織が大きくなるほど、無責任と感じられるようなやめ方ができるのかな」 と思ったりもする。
 大企業でも「責任を取ってやめます。」で済まされてしまう場合が多いのではないだろうか。
 勇退ならともかく、会社がうまくいかなくなってやめる場合、中小企業では,後継者や金融機関との問題等もあって、こうは行かない場合がほとんどであろう。
 働くことが人生そのものであることには、組織の大きさは関係ないと思うが、いざとなれば、中小企業の経営者の方が失うものが大きい。
 だからという訳ではないが「終わりよければすべて良し」ということで、自社を盤石な状態にして、勇退することを目指している。

経営指針の浸透

2008/08/30 社長ブログ

 昨日、同友会経営指針成文化セミナー第21期 第1講があり、報告者(講師)を務めさせていただいた。
 セミナーのなかで、経営指針の浸透についての質問があった。
 経営指針を作成したけれど、なかなか社内に浸透しないという悩みは多い。
 当社でも、「最近ようやく社内に浸透してきたかな」と思われる状態である。
 経営指針は、経営理念、経営方針・戦略、経営計画で構成されている。
 「何のために経営しているのか」、「どんな会社を目指すのか」、「何のための会社か」等を明らかにしたのが、経営理念だといえる。
 この経営理念に向かっていくために、方針・戦略を考え、経営計画をたて、これをまとめたのが経営指針である。
 経営指針書を、会社を発展させることによって、みんなで豊かになっていく道具として使っていくようにすれば、あえて浸透ということは意識しなくてもよいのではないだろうか。
 なお、経営理念は会社の目指すべき方向や基本的な考え方に通じるので、社員が理解し、浸透していくことが必要がある。
 経営理念の浸透にあたっては、まず自分自身に浸透しているかどうか、つまり経営者が、心から経営理念を理解して行動しているかどうかが重要だと思う。
 深く考えず、耳障りのいい言葉を並べただけの理念では、たとえ立派な経営理念でも、自分自身に理念が浸透するのに時間がかかることもあると思う。