77才の高齢者が家族4人をハンマーでめった打ちにして殺すという惨い事件が起きた。
家族から邪魔者扱いされたから殺したという。
秋葉原事件も、世間から疎外されていると思い、孤独感からあのような行動に走ったらしい。
老人も若者も自分を安心して受け入れてくれる所、自分の居場所を失っているということだろうか。
市場原理主義の社会が、人々の心を壊しているのだろうか。
我が家はどうだろうかと振り返る。
自分の会社はどうだろうかと振り返る。
何のために会社があるかと考えれば、自分も含めて人々の幸せのためにある。
いくら利益がでても、心が壊れてはなんにもならない。
人があって会社がある。
一人ひとりの人格を尊重するということ、一人ひとりの居場所を守るということ、一人ひとりの心を思いやるということを大切にしようと改めて思う。
家族も社員も屋根に留まっている雀もみんな縁あって同じ時を過ごしている。
人間は人間らしく、よりよく生きることのできる世の中にしたいと思う。
お知らせ
自分の居場所
経営指針書
本日、2008年度学卒者が就職活動として訪れた。
業務の内容等を説明した後、経営指針書を見せた。熱心に見て時々質問もしてくる。
本気で就職活動をしているようで、印象はよかった。
経営指針書は、経営理念、経営戦略、経営計画で構成されるものである。
当社では毎年決算期毎に作成し、全社員と金融機関に手渡している。
自社屋を建てるために融資を受けた時にも、この経営指針書が役だった。
「融資の審査をするから、経営計画書を作成してくださいとか言わなくても、この経営指針書を見れば経営計画は勿論、社長の取り組み姿勢や考え方、会社としての方向性までわかる。」
と好評だった。融資の決定も速かった。
今期もあと2ヶ月少々。来期の経営指針書作りに取り組む時期がせまっている。
次年度の方針、計画作成には、まず私が中心となって来期の全社目標、方針案をだす。
これを討議して最終決定し、これを受けて各部門で部門目標、方針を決定する。
さらに部門目標をうけて個人目標をたてる。自己啓発の目標もたてる。
先行き不透明の建設関連業界で、全員の力を結集して会社を維持、発展させていくには、経営指針書は今では欠かせないものとなっている。
人脈と自己啓発
今日の朝礼で、次長が、
「先日の勉強会のあと、異業種の人と居酒屋で交流した。そこで、
『同じように開業してもうまくいく人と、いかない人がいるのはなぜだろう』
という話題がでた。いろいろ話し合った結果、
『とりまきの違いが大きい』
ということになった。つまり、うまくいく人はよい人脈をもっているということ。
しかし、自分にプラスになる人と付き合おうと思ったら、自分が付き合ってもらえるような人間にならなくてはいけない。
自分が、人に良い影響を与えることができるような人物にならなければ、よい人脈を築くことはできない。自己啓発が大切だ。」
というようなあいさつをした。
もっともだと思う。
社内勉強会と教育基本方針
今日は定例の社内勉強会。
毎週第3土曜日に1日かけて行っている。
最初は技術的な内容の勉強が主体であったが、現在は次に記載した自社の教育基本方針に基づき、ビジネスマナーや仕事に対する姿勢など、態度教育的な内容を重視している。
株式会社フジタ地質 教育基本方針
人間としてのベースをしっかりさせながら、技術・技能等の実務能力を身につける。
※ 人間的成長を図り、実践力を身につけ、楽しくやりがいのある職場を築きながら、顧客満足を実現し、高い収益を安定してもたらすと共に、将来を担う人財を育成する。
富士山
40年の年月が流れて
昨日、高校時代の友人に久しぶりにあった。
ひとつ年上で、先日会社を一旦定年退職し、同じ会社に再就職したとのこと。
気がつけば、高校を卒業してはや40年の年月が流れ、同じ年代のサラリーマン
は定年の時代。
年月のたつのは速いもので、一緒に奉還町をぶらぶらして喫茶店へ行ったり、
石川達三や野坂昭如などを語ったのがついこの間のような気がする。
いや、しみじみと人生を振り返るにはまだ早すぎる。
仕事の上でも人生のうえでも、これからが本番。
特に、我々のように中小企業の責任者は終わり方にすべてがかかっている。
「終わりよければすべてよし」である。
蟹工船
小林多喜二の「蟹工船」を一気に読んだ。
社会の底辺で生活する出稼ぎ労働者を安い賃金で雇用し、函館から出発した蟹工船「博光丸」。蟹工船は、航海法も工場法も適用されない法の網をくぐった船で、そこでは人を人とも思わないような扱いで労働させられ、その利益は船の持ち主である資本家に吸い上げられる。過酷な働条件に労働者たちは団結して立ち上がり、ストライキを決行する。そこへ駆逐艦が現れる。労働者たちは、国家は国民の見方だと思っていたが、水兵にストライキの代表者たちが連行され、国家も自分たちの見方ではないことを知る。
といったような内容であったが、現在格差社会やワーキングプアと言われている貧困労働者が当時と似ているということで、注目されているらしい。
昨日より今日、今日より明日がよくならないといけないのに、時代はどちらへ向かっているのだろう。
真に日本が良くなるには、労働者の80%が働く中小企業良くなる必要がある。
そのためにも、中小企業家同友会が取り組んでいる「中小企業憲章」制定が望まれる。
公共投資
先日、トマトクラブで紺谷典子(ふみこ)氏の講演に出席させていただいた。
講演のなかで、「財政難の根源のように言われた公共事業を削減して久しいが、財政は少しも良くなっていない。財政難に陥ったのは、公共事業のせいではなく政策に問題があるからだ。」といった意味のことを言われた。
振り返ってみば、公共事業はピーク時の半分に削減されているし、大企業を中心に景気の良い時代があったのに、財政がよくなったということは聞かれない。
公共事業に使われるお金は、受注会社を通して、下請会社や納入業者、そしてそこで働く社員さんや職人さんに回って使われ、これにより国の経済が活性化していくのだから、国としては使ったお金が無駄になるということいはない。
無駄なのは、する仕事がない時間。
人が動き、商品が移動することが多くなることによって景気は良くなるのだから、公共事業が増えることを期待し、官公庁からより多く公共工事が発注されることを訴えていってもよいのではないだろうかと思った。
また、公共工事によって道路がもっと整備されれば、車の走る距離がより短くなるし、ブレーキを踏む回数も減るので、CO2の削減にもなり、地球の温暖化防止にも貢献できるのではないだろうか。
顧客満足は社員満足から
昨日、岡山県中小企業家同友会の例会があり、報告者は土井代表理事で、私が座長。久しぶりに例会に関わったこともあり、不手際も多く反省している。しかし、土井代表の報告は素晴らしかった。
土井代表の旭東病院では、経営理念を反映させて職員さんの幸せとやりがいを重視した運営をされ、これが心配り豊かな顧客(患者)の満足に繋がり、さらにこのことが今日の旭東病院の発展に繋がっていると感じた。
社員満足なくして真の顧客満足はありえない。
現在の厳しい経営環境のなかで会社を維持発展させていくには、全社員が幸せでやりがいのある職場環境を目指すことが大切だと改めて思った。