「坂の上の雲」放映始まる
先日、NHKで「坂の上の雲」の放映が始まり、録画しておいた第1回の放送を先ほど見た。
期待通り、見ごたえのある面白い作品に仕上がっていると感じた。
登場人物も、本で読んだ時のイメージとあまり違わない配役であると思う。
第1回の秋山好古のセリフで、本を読んだ時にも印象に残った言葉がある。それは、
「男子生涯一事をなせばことたりる」
ということと、
「身辺は単純明快でいい」
ということである。
こういうシンプルな生き方に憧れる。
そもそも多くのことを望み、身辺が複雑になるから生きる目的や、本当に大切なものを見失うのではないだろうか。
自転車展と新世界
昨日、大阪市住之江区にあるインテックス大阪で開催された「サイクルモードインターナショナル2009」と言う自転車展へ、T氏と行った。
大阪までの交通機関は、高速バスを利用した。
高速バスは、山陽インターから大阪駅までの回数券(4枚綴り)で9千円と新幹線を利用した場合の半額以下である。
但し、走行している時間は新幹線の2倍以上かかり、9時46分山陽インターを出発し、12時15分に大阪駅到着。
昼食のため、阪神デパート地下の食堂街へ行く。
どの店も、行列ができるほど繁盛している。
安くて美味く庶民的な店、いわゆるB級グルメの店が多いようだ。
列に並んで席に着き、生ビールと焼きそばを食べた。美味かった。
地下鉄などを利用して、午後1時半頃自転車展会場へ到着。
たくさんの自転車や自転車関連グッズなどが展示され、自転車の乗り方などのセミナーも行われていた。
自転車の試乗もできる。私は電動アシスト自転車の試乗をした。
想像していたよりペタルは軽く、特に登り坂では驚くほどの軽さであった。
午後5時前に会場を後にし、大阪市浪速区の新世界へ行った。
通天閣を、近くで見るのは初めてである。
串カツの店が多いのも、初めて知った。
行列ができている店もあったが、帰りの時間が気になるので、直ぐに座れる店へ入り、ダイエットを気にしながら、串カツ十数本を平らげた。
新世界といわれるこの地域は、大阪らしく、庶民的な感じが気に入った。
また行ってみたいと思う。
帰りは、梅田発午後8時36分の高速バスに乗り、午後11時半頃帰岡した。
昨日の出費は、交通費、自転車展入場費、食事代などで9千5百円。
新幹線往復の料金より安く、十分楽しむことができた。
今回の計画をしていただいたT氏に感謝である。
サイクルモードインターナショナル2009
相手の利点を弱点に変えた高松城水攻め
昨日(23日)、午後から自転車で、備中高松城水攻めの、「蛙が鼻築堤跡」へ行ってみた。
解説板に、次のように書かれていた。
国指定史跡
蛙が鼻築堤跡
天正十年(1582)に羽柴秀吉は、備中高松城を攻めたが、城は典型的な沼城で、地の利を生かしてその守りの固いことから、地の利を逆用して水攻めに転じた。
水攻めの築堤は、底部20~24メートル、高さ7~8メートルを計り、足守駅の下手まで延々と築かれた。堤は奉行の千原九右衛門勝則の設計によって、わずか十数日で完成したと伝えられている。築堤は、現在ではほとんどが取りのぞかれたが、この蛙が鼻と足守駅下手に遺存する東西の両端が、往時の様相を伝えている。
(昭和4年12月27日指定)
平成元年3月
岡山市教育委員会
地の利を生かした守りの固い沼城を、逆用して水攻めにして落城させる等、秀吉の戦略にたけた才能と、決断力、機動力が窺われると共に、「打つ手は無限」という言葉を思いださせる。
また、長所がいつ短所に変わり、命取りになりかねないのは、会社経営にも通じるのではないだろうか、とも思わせる築堤跡の見学だった。
蛙が鼻築堤史跡
俵痕跡の堀上状態と杭列
エコについて
昨日、岡山県中小企業家同友会で、「同友エコ」の説明会があった。
エコとは、エコロジーの略と思うが、この意味を辞書で調べてみると、『生態学を応用し、人間と環境との関係を研究する学問』とある。
ここから、エコと言えば、地球環境保護というような意味に使われているが、活動としては、節約とかを意味するエコノミーのエコにも通じる。
エコへの取り組みが、地球環境保護だけではなく、経費削減にも通じるとあって、多くの企業がCO2削減や、ペーパーレス化などに取り組まれていると思う。
当社では、岡山市が主催しているグリーンカンパニー活動へ参加し、ペーパーレス化やゴミの分別などは、いち早く取り入れているが、全体としてはまだまだ徹底できていないところがあるので、今後は「同友エコ」にも参加して、エコ活動をより浸透させていきたい。
なお、CO2排出が、地球温暖化の原因になるということについて、疑問を投げ掛けている科学者もいる。
私も、CO2と温暖化の関係については疑問を持っているが、Co2削減は、化石燃料を使わないということに通じるという点から、Co2削減にも積極的に取り組んでいきたいと思う。
不況を乗り切るというより会社を変える
先日送られてきた雑誌の付録のCDで、ある経済評論家が、民主党政権に代って長期的には景気が回復するにしても、短期的には景気回復どころか悪くなる可能性が高いという趣旨のことを述べていた。
いつ回復するかあてのない景気と考えて、『頑張ってこの不況を乗り切ろう』という姿勢より、この不況を切っ掛けに、時代の変化にあわせて会社を変えていこうという姿勢で、経営にあたった方が良いと思う。
とは言っても、経営には変えるべき所と、変えてはならない所がある。
そこで大切なのが、時代の流れを的確に捉えて、本質を見抜き、経営理念に基づいたぶれない経営ということだと思う。
行政刷新会議と社内経費削減
行政刷新会議の事業仕分けで、激しい議論の様子が報道されている。
会社の経費削減も同じであるが、その趣旨や目的については、多くの賛同を得られても、細かい仕分けや実行の段階に入ると、反発する人が出やすい。
これは、遠くの物は同じような見方ができても、近くになると見る人の位置によって見る角度が異るため、全員同じようには見えないのと似ていると思う。
また、具体的な段階に入ると、損得の判断も入りやすい。
会社の経費削減にしても、具体的に削減事項を決め、実行の段階に入ると、「ここまでやるのはやり過ぎだ」とか、「これくらいはいいだろう」という意見がでてくる反面、「これくらいは当然削減してもいい」とか「これは自己負担でも当然だ」という意見もでてくる。
「社長が決めて、どんどん実行に移していったらいいと思う」という意見もでる。
全員の賛同を得ることは難しいと割り切って、どんどん経費削減を実行していけば、反発を感じている社員はモチベーションが低下しやすい。従って、コミュニケーションを十分図ることが大切だと感じている。
また、経営理念に立ち返り、「本当に大切なものは何なのか」「我々は何を目指しているのか」を再確認し、判断基準のものさしを明確にして、全社員に周知することも重要なことだと思う。
サイクリング その4
今日は、かねてから計画していた今年最後と思われるサイクリング。
しかし、昨日からどうも体調が思わしくない。微熱があり、喉に軽い痛みとだるさを感じる。風邪ではないと思う。たぶん疲れと扁桃腺炎だろう。
サイクリングの目的地は、前回行った粟井温泉。遠いし、温泉に入れるような体調ではないので、今回はやめておこうと思ったが、サイクリング仲間と相談した結果、目的地を御津に変更して参加することにした。
10時に旭川の中原橋北にあるコンビニに集合。参加者は、YさんとTさんと私の3人。
大原橋を渡って、旭川の左岸側を走る県道81号線を北上することにした。この道路は、途中幅員1.7mとかなり狭い箇所があるためか、車の通行量が少なく、走りやすい。多少起伏があるが、自転車道としては穴場である。
途中休憩を重ねながら、11時半頃御津支所付近に到着。ここから、県道31号線を3km程度行った所にある、玄びしというそばの店で、昼食をとることにした。
玄びしでは、ざるそばと天丼がセットになったものを注文した。そばが美味しかった。
店を出ると、となりの土産店に、今日はおかやま御津ふるさとフェスティバルが御津スポーツパークであるので、そちらで営業しているという趣旨の貼り紙がしてあったので、御津スポーツパークへ行くことにした。
御津スポーツパークは、そば店からさらに1.5kmほど県道31号線を西へ行った所にある。
御津スポーツパークでは、舞台で踊りなどのショーが繰り広げられ、屋台では、地の特産物や空揚げ、焼きそば、牛串など、いろいろなものが販売されていた。
私は、串に刺した鮎の塩焼きを食べた。頭や骨まで食べることができた。大変美味しかった。缶ビールを飲みたかったが、帰りのことを考えて、自制する。
13時半頃御津スポーツパークを出発し、休憩しながら15時頃自宅へ帰った。
ところで、体調不良についてであるが、昼食の頃には、体調が悪かったことなど、すっかり忘れていた。
たぶん、ストレスが体調不良の要因になっていたのだと思う。自転車に乗ることによって、ストレスが発散され、体調も良くなったという感じだ。
サイクリングは、体にも精神的にも良いものであると、身を持って実感した。
俳句
先日自転車で行った粟井温泉で、Mさんが『一句詠もう』と言われたのを切っ掛けに、俳句に少し興味がでてきた。
といっても、俳句については、言葉を 五 七 五 にあてはめるのと、季語を入れることぐらいしか知らない。
しかし、俳句の良さは感じていた。
あの短い言葉のなかに、その場の風景がスナップ写真のように浮かびあがってくるのが良い。
季節のなかに、日常の風景を素朴に捉えているところが良い。
そのなかに、作者の気持ちが微妙に感じとられるところが良い。
俳句の良さはなんとなく分かっているが、いざ一句詠もうと思っても、なかなか詠めない。
そこで、今の気持ちを素直に表してみると
夜は更けて一句詠もうと気はあせり
季語がない。
川柳に近いだろうか。
よく分からない。
そこでもう一句
夜も更けて日記書く部屋ひえびえと
ひえびえと という冬の季語を入れ、まだストーブをだしていない初冬の部屋が、夜が更けるにつれて、だんだんと冷え込んでくるのを表現してみたつもりであるが、どうだろうか。
自分ではまずまずと思うが、まったくの素人なので、いいのか悪いのかさっぱり分からない。
これからぼちぼち勉強していくつもりである。
低価格への挑戦
先日、建築会社経営者で一級建築士のMさん、土木設計技術士のGさん、複数のレストランを経営されているYさん、そして私の4人で、岡山市内にある居酒屋にて、晩秋の夜の酒を酌み交わした。
話題は、共通の趣味になりかけている自転車と、昨今の経営に関すること。
MさんとGさんは、建設関連業で共に現在不況の真っ只中にある業種であるが、二人とも多くの受注を抱え、かなり忙しいらしい。
Gさんは、依頼していただける仕事は断らない方針であるが、もうどうにもならず、先日やむを得ず大きな仕事をお断りしたとのこと。
二人の共通点は人柄が良く、その人格が滲み出ていて、どう見ても、人を騙したりするようには見えず、顧客に安心感を与えていると思う。
そして、もうひとつの共通点が、会話の中から明らかになってきた。
それは、基本的にお客様の言われる価格で受注しているということである。
「材料がいくらで、工賃がいくらで、それに経費と利益を上乗せして価格を決定し、『この価格でないと受注できません』なんてことを言っていたら、今では話にならない。お客様が『この価格でやっていただきたい』と申されたら、それでやるように考え、工夫して仕事をし、利益をだすように努力している。」
と、Mさんは言われた。
MさんやGさんの人柄を知っている顧客は、『安い価格で仕事を依頼しても、手を抜いたりすることを絶対しない会社だ』と、信頼して仕事を発注できるから、仕事が集中していると思う。
Mさんが言うように、以前は、材料と工賃に経費と利益を上乗せして価格を決めていた。ようするに自社の都合により価格を決定していたが、今はこれが通用しない時代になっている。
現在は、市場により価格が先に決定し、その価格で必要な品質を確保しながら、収益を確保していかなければならない。
話は変わるが、先日Yさんが経営する洋食店で昼食をとった。コーヒー、スープ、カレーがお代わり自由で、料理の内容も良く、かなり割安感があり、店は繁盛しているようであった。
「今の時代だから、できるだけ安くして、満足していただけるよう努力している。」
というようなことを、Yさんは言われていた。
最近まで、自社の技術や商品を安売りすることに抵抗感があったが、
『お客様の立場に立って、必要なものを必要な品質で、できる限り安く提供することも、現在必要とされている技術力であり、経営力でもある』
というように考え、低価格で提供させていただくことに挑戦していくことも必要なことだと、大不況の中を生き生きと働いている二人の技術者と、レストラン経営者の話を聞いて思った。
経費削減は企業にとって永遠の課題
今日、市内にある金融機関を訪問させていただいた。
その時の雑談で、最近決算があった企業はほとんどと言っていいほど赤字で、今黒字なのはよほど業績のいいところか、粉飾決算を行っているところだろうと言われていた。
やや誇張して話してくださったにしても、地元の中小企業の業績がかなり悪化していることには間違いないと思う。
経費削減にしても、たいていの企業が、これ以上削減の余地がないと思われるほど徹底して経費を削減しているとのこと。
このような話を聞かせていただいて、当社は経費削減にたいしてかなり遅れていると思った。
この非常時とも言える大不況のなか、経営で最優先すべきものは、社員の生活を守ることと、会社を存続させることだ。
そんな思いで、営業部長に
「不況は、会社の無駄を徹底的に省くいいチャンスですね。」
と、ピンチをチャンスに変えたつもりでいったら、
「社長、経費削減は好不況に関係なく、いつも実施していかなくてはいけない永遠の課題ですよ。」
との答えが返ってきた。
どうやら、経費削減に対して遅れているのは、会社ではなく私自信だったようで、大いに反省しているところである。
ただ、経費削減は否定的に取られやすいので、社員主導で実施していった方が望ましいと思う。
上杉鷹山、二宮金次郎、山田方谷等の歴史上の人物をはじめ、現代の著名な企業家たちも、財政や業績の立て直しは経費削減を徹底し、『出る』を制しながら『入る(収入)』を図っている。
積小為大、1億円は1円の積み重ねの精神で、全社で学び、協力しあいながらムダを省き、増収を図っていきたい。